UTMF2019総まとめ。
とにかく、UTMF2019、なんだか振り返ることができず、ブログを書くことが進まなかった。書いても書いても、ぜんぜん面白くない。途中で筆が(キーボードが)止ってしまう。
Twitterやインスタでは「UTMFロス」みたいな言葉を書いている人が何人も見受けられたけれども、僕は全然その感覚がわからず。ゴールで泣くこともできず。むしろUTMF自体に対して「こんなもんか」感がずーーーーっとある。
- UTMFに対する理想が高すぎたのか?
- レース中、富士山が一回も見えなかったからか?
- ゴールに誰もいなかったからか?
とにかく筆が進まないながらも、書きなぐってみた。来年出る方の参考に、少しでもなればいいかな、と思う(主観的すぎて参考になるはずもないが)。
- UTMF2019参戦記ー前半戦(スタート〜麓エイド)
- UTMF2019参戦記ー中盤戦①(麓〜本栖湖エイド)
- UTMF2019参戦記ー中盤戦②(本栖湖〜二十曲りエイド)
- UTMF2019参戦記ー後半戦(二十曲り〜ゴール)
- UTMF2019参戦記ー補給編
- UTMF2019参戦記ー装備編
- UTMF2019における議論について
- UTMF2020に向けて。
せっかく完走できた91人(3.7%)に入ることが出来たのに、なんだか腑に落ちない。
GWの余りの時間を使って考え至った結論は2つ。
- 日本のトレイルランニングシーンがUTMFに引っ張られ、その差がなくなってきているということ
- 僕自身がUTMFと向き合う準備が全然できていなかったということ
UTMFが日本の象徴的なレースであることは間違いない。しかし、唯一無二のレースでもない。実際たくさんのレースに出場してきて(年間15前後)、部分的にUTMFを上回るような(演出、コースレイアウト、スタッフのやる気などなど)大会は多数あると思う。
●ショートレースながら1000人が出走する日光マウンテンランニング(今年も絶対出る)
●前夜祭が楽しい、斑尾高原フォレストトレイル(これも絶対出る)
●UTMFよりキツイんじゃないか説のあるトレニックワールド彩の国(これは当分出ないw)
上記だけでなく、今や国内外に魅力的な大会は死ぬほどある。UTMFは象徴である一方、数あるレースの一つに過ぎない。GW中いろいろ考えて、そう思い至った。
5年前の2014年にSTYに参加した時、その壮大なスケールに圧倒された。これが国内最高峰のレースかと、感動した。
2019年、今年。奇しくも同じ「こどもの国」がスタート地点だったが、あのとき(2014年)の感動がなかった。しかしそれはUTMFのレベルが下がったわけではなく、他の大会のクオリティが高まったと考えるべきなのかもしれない。
これはすごく良いことだ。日本の大会レベルが、世界レベルのUTシリーズに引き上げられて高まっていく。その結果が、UTMFに過度な感動をしなくなった自分、というだけ。昔は落差(UTMFとその他の)がすごかったというだけ。そう解釈すると、割とすんなり腹に落ちた。
もう一つは、僕自身。楽しむための、十分な準備ができてなかった。100マイルは壮大な旅だ。旅には計画がいる。どこに行こうか、どんな装備で行こうか。そういうところから旅=レースは始まっている。
旅そのものも楽しいけど、旅の計画をしているときが、実は一番楽しかったりする。
今回僕はこのステップをほぼ飛ばしてしまった。心と体の準備が全くできていなかった。
行き当たりばったりを楽しむのもいいけど、計画するからこそ想定外が生まれる。そういう波乗りを楽しむのが、100マイル。ロングレース、ウルトラレースだと改めて思った。
そういう意味で、僕はまだUTMFに挑戦する資格がなかったのかもしれない。資格というか、なんだろう、やはり「準備」が適切だな。準備ができていなかった。
そういう意味で、来年こそ、心の底からUTMFを味わいに行きたいと思う。なんだかいろいろと忘れ物をしたみたいなので、1年間準備して、臨みたい。