札幌医科大学の再生医療が公的医療保険の対象に!
2019.05.05 15:30
今年の1月頃、北海道の民放テレビ局で
札幌医科大学の再生医療の取り組みについて放送されていました。
内容は、事故などで脊髄損傷をして寝たきり状態になってしまった方に
再生医療の治験をして、効果が上がっているというものだったのですが
治療方法としては、患者さんの血液と骨髄液を使い
骨髄液に含まれるある細胞を培養して製品化したのち
その患者さんに点滴で体内に注入して戻すというもので
治験の結果はかなり良く
寝たきりだった方が普通に歩いて退院されたという方も
いらっしゃったそうです。
そして、この治療の際につかう再生医療等製品を
「ステミラック注」というそうなのですが
この「ステミラック注」がこの度、公的医療保険の適用になり、
高額療養費制度を使うことができるようになったそうです。
高額療養費制度とは簡単にいうと
医療機関の窓口で自己負担額が一定額を超えた場合
その超えた額は手続きをすると支給してもらえる制度で
年齢・年収によって自己負担の上限額は変わりますが
一例を出しますと
70歳以上で年収330~770万(医療費3割負担)の場合
窓口で1か月30万円支払ったときは(医療費総額100万ということ)
手続きすると212570円を支給してもらえて、
最終的な自己負担額は87430円となります。
(ちょっとした計算式を使ってこの額を出します)
参考までにですが
今回の「ステミラック注」の薬価代は約1500万円とのことです。
全額自己負担だと
だれもが受けられる治療とはいい難くなりますね。
対象となる患者さんについてなど
詳しくは札幌医科大学のHPをご覧くださいませ。
1人でも多くの患者さんが救われますように。