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美と健康のスーパーヘルス栄養学

日本を制覇したショートニング

2019.05.09 08:43

GW後半、

北海道にぷらっと行ってきました。

気分転換ですね。

というか気分転換でしかなかったですね。笑


パワースポットと呼ばれる神社が好きなので、

北海道イチのパワースポットと呼ばれる神社行って、みんなの幸せ祈ってきました。


ラーメンには興味がないのでスルー、

3日で4回寿司屋に行き、やたらEPA DHAを補給しまくったわけです。


さて、今日のテーマはショートニング。


北海道でお土産を見ていた時に、

いつも通りお菓子の裏の成分表を見てました。

お菓子の場合は基本やばい前提で見てますが、

裏の成分表を見たらバッチリ書いてありました。


「ショートニング」と。。。


いつものことです。

マーガリンやショートニングが入ってないお菓子を探す方が日本では大変。


でも驚いたのが、それがなんと、

北海道お土産ランキング1位を誇るお菓子だったこと。



買う気失せました。


多くの人はあのお菓子が大好きだと思います。

北海道といえばアレですし。

でもお土産ランキング1位を誇るお菓子を作るこの会社は、

消費者の健康に全く考慮していない会社なんだな、と。

そういえば賞味期限改ざん事件もあったし!

売れればいい的姿勢、見えたなぁと思い、

社長はどんな顔してるのか見てみたいわと思い、実際ググったぐらいです。笑


このブログがクローズ的なのをいいことにディスりすぎましたが、

このお菓子会社に限ったことではありません。


何が問題かと言うと、ショートニングに含まれている「トランス脂肪酸」。

それではトランス脂肪酸って一体何でしょうか?


トランス脂肪酸とは?


まず、油は大きく下記のように「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」に分類できます。


・飽和脂肪酸(バター・ラード・ココナッツオイルなどの固まっている油)

・不飽和脂肪酸(胡麻油、菜種油、月見草油、魚の油、亜麻仁油、荏胡麻油などの液体の油)


そして不飽和脂肪酸にも色々種類がありますが、

分子構造の違いによって「シス型」と「トランス型」というものに分類できます。

自然界の型はシス型、

不自然に作られて分子構造が変わってしまった型がトランス型です。


ここで注意点は、「胡麻油がシス型で菜種油がトランス型」とかいうことではなく、

不自然に作られた油の中にはシス型とトランス型が混在し、かつトランス型が多く含まれている、ということです。


※実際の分子構造はこんな感じ⬇︎


そしてトランス脂肪酸にも、

天然の食品に含まれているものと、
工業的につくられるものの2種類があります。


実は牛や羊などの胃の中で微生物の働きで微量のトランス脂肪酸が作られるため、

牛肉や羊肉、牛乳や乳製品には微量のトランス脂肪酸が含まれています。

これが自然のトランス脂肪酸。


問題となるのが工業的に作られるトランス脂肪酸

どのように作られるのかがこちら。


①加工油脂をつくる時
 

常温で液体の植物性油脂に水素を添加してめっちゃ圧をかけることでマーガリンやショートニングを作るのですが、その際に発生。


 ②食用植物油をつくる時 

食用植物油とは菜種や大豆、トウモロコシなどからつくられるいわゆるサラダ油のこと。

サラダ油を作る過程において200℃以上の高温で処理される際に発生。



つまりマーガリン、ショートニング、サラダ油にはトランス脂肪酸が含まれているということです。


日本のパン、ケーキ、ドーナツなどの洋菓子やジャンクフード、スーパーのお惣菜やコンビニの唐揚げなどの酸化した植物油にはトランス脂肪酸が入っているということになりますね。


こんな感じのものに入っています⬇️


こういったものを日常的に食べている方は

トランス脂肪酸を日々身体の中に大量に放り込んでいることになります。




トランス脂肪酸はどうして危険?

ではそのトランス脂肪酸がどう危険なのでしょうか。



<トランス脂肪酸の危険性>

・悪玉コレステロールが増加、善玉コレステロールが減少。

・冠動脈性心疾患

 (心筋梗塞や突然死のリスクが上がります)

・肥満

・アレルギー性疾患



上記の危険性があるのは明らかで、世界中がトランス脂肪酸の規制をかけています。


しかし日本は「一人当たりの摂取量は大したことないので問題ないと思われます」的な見解です。


理由としては、日本人が口にするトランス脂肪酸量は1日平均1.56g、

1日に摂取する総カロリーの0.7%と推定されていて、

WHOが基準としている「1日に摂取する総カロリーの1%以下にしろ」という基準を下回っているということから問題ないでしょう、というわけです。


しかしどの食品にどれだけのトランス脂肪酸が入っているのかは

基準はあるものの食品によりますし、

いまいち明らかにしにくいのがこの世界のわかりづらいところ。

実際自分が食べたトランス脂肪酸量も容易に計算はできないし、

外食や弁当で1食あたり0.5gを超える量を含む食品も流通していますから

今はリスクを理解した上で私たちがどのような食事を選択するかが重要だということです。


日本の死因の第二位が心疾患なのも

きっとこの油を野放しにしていることが一因としてあるんじゃないかなと思っています。



栄養学の観点で言うと、

自然界に存在しないトランス型の油が体に入ってきてしまった日には

身体にとってはものすごいストレスで

解毒するにも大量のビタミンやミネラルを消費します。


そもそもビタミン、ミネラルなどの生野菜など補給していなければ

身体の酸化は止まりませんし、

トランス脂肪酸を解毒できません。


心疾患による突然死対策としてAEDの数を増やしているようですが、

海外のように日本もトランス脂肪酸に規制かけた方が効果的なのではと思うくらいです。



余談ですが私はメンタリストDigoの毒舌ぶりが割とツボで彼のyoutubeチャンネルをよく見るんですが、昨日、「減らすと人生が変わるもの」という題名で第一にジャンクフードを挙げてました。




しかしお菓子って美味しいですよね。

たまに食べたくなります。

でもわざわざトランス脂肪酸を食べなくても。と思うわけです。


マーガリンやショートニングではなく

バターが使われてるお菓子にしましょう。

カルディやナチュラルローソン行けば海外のお菓子が置いてあります。

海外のはトランス脂肪酸使われてないものが多いので、

そうゆうのを選ぶ方がまだいいのではないでしょうか。



妊娠しなくて悩んでる、

健康診断の結果が悪かった、

糖尿病だ高血圧だ、

そういった方はこういった危険な油を常習的に口にしているのをよく見ます。


自分の身体は自分が面倒見てあげること。

誰も代わりになってあげられませんから、

自分の身体は大事にしてくださいね。



Rumi