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空飛ぶフナ。

2019.05.06 07:01

我が家の罪な積みプラネタ第2弾です。

昔の絵葉書を彷彿とさせるような、版ズレっぷりが良い味を醸し出しているこちらの箱。どうですか? いいでしょ。角のとこなんか潰れまくってますが、それもまたアクセント。背景もなく機体とその名前のみをガシッ!とデザインした潔さは気持ちいい!(ちなみに右下の「model do składania」というのはググ訳すると「折りたたみモデル」と出るんですけども、組立てモデルということなのかどうか不明)

というわけで、今回もポーランドで作られたキットであります。メーカーは<PZW>というところで、1930年代後半から40年代中頃にかけて活躍したポーランドの軽爆撃機<PZL.23a カラシュ(Karaś)」という機体です。

こちらも金型を最初に作ったのは、前記事のMiG-15と同様に、Ruch社のようです。最初のリリースは1964年とのデータがあるので、私より早生まれのキットでございます。PZW社の手に渡ったのは1980年代になってからのようで、このパッケージは比較的新しいものですね。

ビニール袋はまだ未開封。そのおかげでMiGのほうでは無くなってしまっていた、透明プラの台座パーツもちゃんと入ってます!(笑) 30年前のポーランドの空気でも嗅げるといいんですが、空気はすっかり抜けてしまっている模様。

袋の中にはプラスチック製の小さいボトルが入っております。今までは、欧米でよく見かける塗料付きのキットなのかなと思っていましたが、もしかすると接着剤なのかも(そう解説しているショップブログがあったので)。

実機のカラシュですが、量産されたのは250機ほどで、活躍した時期もわずか10年という短い期間でした。第2次世界大戦の前に誕生し、開戦時には最前線に投入されたもののドイツの目覚ましい航空技術の進化の前に、あっという間に時代遅れになっちゃったんでしょうね・・・。戦争中の技術の進歩って、今で言うIT関係の世界のそれに似ていたのかもね。日進月歩。

ちなみに、カラシュというのはポーランド語で、フナのことだそうです。フナ! なんで飛行機に魚の名前を付けたのかは謎です。素早いイメージもないし・・・。実際、この機体のパワーアップ版がブルガリアに輸出された際、ブルガリアでは「チャイカ(カモメ)」と名付けられたそうで、やっぱブルガリアの人にも「なんで魚やねん」と訝しがられたのでしょう。

©2011-2019 dokarolaより転載のCG