三重遠征第2弾 鞍掛峠
さて国道365号の軒先迷宮区間を制覇し、満足した僕は一路北へ向かいます。
なにせこの国道365号。
三重、岐阜、滋賀、福井、石川と五県にまたがるわけなんで、ここらはまだ終点からみれば庭先程度と言ったところでしょうか。
無粋に左から道が現れて国道365号を乗っ取りました。
これが今回ともに旅をする道。
国道306号
とはいえこの国道306号冬期通行止めになる為、冬は全く使えないんですが。
しかしこの国道306号に限らず、鈴鹿山脈という古来からの難所を越えるのは並大抵のことではなく。
現在でも冬場にここを超える事が出来るのは、
名神自動車道
国道1号鈴鹿峠
国道365号(厳密には脇をすり抜けてるともいう)
そして2007年にようやく開通した新名神高速道路の4本のみという難所ぶり。
そしてその険しさ、厳しさはこの鞍掛峠でもその片鱗を見せてくれました。
ではレポスタート!
横から道を奪い取るようにして重複してきた国道306号ですが、若い番号順という原則に則って、優先表示されるのは国道306号の方となります。
そして重複区間で発見した三重県名物「おにぎりステッカー」、ほんとこれは他県では見られない特色ですね。
べたべた貼ってありますよ。べたべた。
そしてここでまた国道306号は唐突に左折して、国道365号から別れます。
しかしこの通行量の差、しばらくこの辺で写真撮ってましたが、306号に入る車は1台もいませんでした。
近道っちゃ近道なんですけどねぇ・・・。
番外編。
先ほどの写真にちらっと写ってた国道365号の橋の名前があまりに縁起よかったのでご紹介。
黄 金 大 橋
ちなみに読みは「こがねおおはし」
このありがたい橋を渡らず、国道306号は員弁川を遡上していきます(ぇ。
狙ったのは看板ですが、いい物が裏に写ってたので拝借。
後ろに聳える鈴鹿山脈、その手前の山の鞍部を国道306号は超えていきます。
もちろんこれは第1ピーク、あそこはまだ鞍掛峠ではありません。
そしてまた見つけちゃった国道のステッカー、こっちは山道バージョンでしょうか(笑。
県のオリジナルって感じがしますね。
ここで旧道っぽい道を発見。名は「林道鞍掛線(りんどうくらかけせん・レポ未)」。
これはきたか!と思いはしたんですが、現地調査での地図検証の結果、これは違うという結論に至りました。
行ってみてもよかったんですが、実はこの日の探索時間制限がありまして、18時までには四日市に戻らなくてはならなかったのです。
無駄な時間は使えない!
よってここは保留とさせていただきます!
そしてまた左に分かれる道が、こっちは地図にない道。
めっちゃ気になるんですが、行くだけ行ってにっちもさっちもってパターンが怖いので、ここも保留!
行くとしたらここは徒歩かなぁ。
ここから先は山岳国道にありがちなくねくね区間を攻めていると、こんな石碑を発見。
これは滋賀県側でも同じものを見つけました。
「江 勢 通 相」
まさにこの道の存在意義ともいうべき四字です。
「近江と伊勢、相通ず」つまりは「滋賀(近江)と三重(伊勢)を互いに繋ぎましたよ!」ってことですね。
残念なことに裏を見忘れたのが痛い。
いつの時代のものなのか、再訪が必要な道です。
そして到達、鞍掛峠。
なんだ!トンネル峠か!って思ったでしょ?
でもこの道、良く思い返してもらえれば冬期通行止めなんですよ。
北陸の山中でもないトンネル峠が冬期通行止めになるってのは、道がよっぽどか山がよっぽどか。
ここの場合は山がよっぽどなわけなんですが。
そしてこれがプレート。
昭和49年開通と言う中堅どころのトンネルです。
旧道は・・・というと旧道はどうもないような雰囲気。ここは要調査ですね。
昭和40年代、一番微妙な時期ですね。
そしてこれがトンネルではない鞍掛峠への登り口。
現在でも登山道として利用されており、僕が写真を撮ってる横を自転車で駈け下りていく人たちの姿も見られました。
交通の主役じゃないけど、こうして現在も生きている峠ってやっぱいいな。
時間と装備があれば登りたい峠です。
そして歴史街道にありがちな峠の説明文。
興味ある人は好きなんだろうなぁ。嫌いじゃないけどじっくり読む気になれないのは僕だけでしょうか?
そしてトンネルを抜ければそこは滋賀県。
なんか今までうっそうとした森を走っているイメージだったのに一気に開けました。
とはいえ雲であんま見えないんですが。
雲が晴れると・・・、
たっけぇぇ。
よくあんなとこに道通したな・・・。
そして明らかに怪しい道がまたひとつ。
これ三重県側で見たあの道と繋がってないか?
道の雰囲気は近い物を感じるんだけど・・・。
これも要チェック!
しばらく行くと三重県側にはなかった道路構造物「洞門」が現れました。
これはよくトンネルと混同されますが、用途は全く別物。
トンネルが「山を貫いて道を通す」のが目的なのに対し、「洞門」は完成している道を守るのが目的。
その為洞門はさらにその用途によって「ロックシェッド」「スノーシェッド」「雪崩覆」等とも呼ばれます。
まぁ何が言いたいかと言うと三重県側に比べて、
明らかに滋賀県側の地形は険しい。
落石多いってことだからね・・・。しかし立派な洞門だな。
洞門にあんなでかでかと扁額ついてるの初めて見たかも・・・。
そして大分下ってきたところに現れたド派手なトンネル。
つうかなんじゃこりゃ?
雰囲気丸つぶしじゃねえか!
さっきの洞門はあんな立派な扁額ついてたのに、
こっちは手書き・・・!
同じ306号上にあるのにこの差はなんだ!
可哀そう過ぎるぞ佐目トンネル!
可愛そうなのでプレートのご紹介。
横の旧道もまだ現役で行けそうな雰囲気(ただし通行止め)だし、若いんだろうなぁと思ったら平成生まれでした。
しかしトンネルにあの手のデザイン・・・、ほんとやめてほしい。
さてこれで国道306号鞍掛峠編は終了。
次回は今回の旅で一番のお宝物件のご紹介です。
その名は滋賀県道34号多賀永源寺線。
ここちらもぜひご覧ください!
以上、鞍掛峠編