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人々よ、自分の祖国を取り戻せ! (by ふたこわたる)

意識による現実創造とパートナーの役割 その2

2019.05.07 08:58

その1の続きです。

その恨みが深いところにあって、それはなんていうか、

晴らされることを期待しています。

小さい時に傷ついた同じ場面を再現して、

次こそは欲しかったものを得ようとする。


例えば前書いた僕の例ならば、

「僕がサインを出したら、それを丁寧に拾って理解して、与えてもらえる」

っていう体験を得たい。

それが得られたら、僕は自分が愛されていると感じられるはずだ、って思っているわけ。

その傷ついた子供の部分は。

僕が強く求めなくても、微細なサインを拾って与えてくれる、という体験。

僕の親はそういう風に僕を大切には扱ってくれなかった、という恨み。

なので僕は強くは求めないということを再創造し

(って、ただやるだけだから、再創造というほどじゃないけど)、

わかってもらえない、という体験も再創造する。

そこに愛があったら、ちゃんとわかって満たしてくれるはずだ。

この世界は(そういう種類の)愛に満ちた場所であることを次こそは証明したい。

証明してみせてほしい。

それを証明するためには、僕が強く求めてしまったら元も子もない。

いや、それどころか強く求めてさえ与えられなかったりしたら、

そんな世界にはとても生きていけない。

そんな風に無自覚な意識が働いている。


***

ここでとても興味深いのがですね、パートナーの選び方。

この再創造に最適な人を、僕の賢い無意識は完璧なまでに探し出して、

パートナーにする。

僕らのたましい(なのかな)には、

こうやって過去の傷つき体験の再創造に

最適な相手を見つけ出して、パートナーとして選ぶ機能が、

高度に備わっています。

いいかえると、親から与えられた愛の形を持っていて、

かつ、親から失望させられた未成熟さを

同時に持っているような相手を探し出して、その場面を再創造する。


親から与えられた愛の形を持っている相手なので、

自分は愛されているとかなりの程度感じられるし、

なんならそれで満足しなきゃなと、

小さい時と同じように感じたりします。

でも、親と同じ未成熟さを持っている相手なので、

同じ作戦で待っていても、決してほしい愛は得られないし、

無自覚な恨みをためることになる。

こうして自分が癒され変わるべきポイントを、

見事に炙り出してくれる相手なのです。

そういう人をパートナーに選ぶ機能を持ってるって、

すごくないですか。


うちの妻は実際に、このリストを作ったのね。

自分が両親から愛されていると感じられていた点のリストと

自分が両親から失望させられ、

悲しまされたり怒りを感じた点のリスト。

それが大人になってからのパートナーが持っているものと、

あまりに完全に一致して驚愕していました。

両親の特性を、パートナーが一人で持ってる。


***

かくして僕らは愛するパートナーとの間に、

お互い過去の傷つき体験を創造し合う協力関係を、

自覚のないまま築くのでした。

だから、いつも言ってることだけれど、

パートナーとの間に葛藤が生じるなら、

そのパートナーとは深く関わり合っていることになるし、

お互いがさらに深いところでつながり合うチャンスがある。

まあでも再創造のドラマの渦中にあったら、

僕らは不本意な状況を創造しつづけ、

それ以上に幸せな状況の創造ができないままになってしまう。

この再創造のドラマから抜け出し、

もっと幸せな状況を創造するにはどうしたらいいのか。

ということで続きます。