意識による現実創造とパートナーの役割 その2
その1の続きです。
その恨みが深いところにあって、それはなんていうか、
晴らされることを期待しています。
小さい時に傷ついた同じ場面を再現して、
次こそは欲しかったものを得ようとする。
例えば前書いた僕の例ならば、
「僕がサインを出したら、それを丁寧に拾って理解して、与えてもらえる」
っていう体験を得たい。
それが得られたら、僕は自分が愛されていると感じられるはずだ、って思っているわけ。
その傷ついた子供の部分は。
僕が強く求めなくても、微細なサインを拾って与えてくれる、という体験。
僕の親はそういう風に僕を大切には扱ってくれなかった、という恨み。
なので僕は強くは求めないということを再創造し
(って、ただやるだけだから、再創造というほどじゃないけど)、
わかってもらえない、という体験も再創造する。
そこに愛があったら、ちゃんとわかって満たしてくれるはずだ。
この世界は(そういう種類の)愛に満ちた場所であることを次こそは証明したい。
証明してみせてほしい。
それを証明するためには、僕が強く求めてしまったら元も子もない。
いや、それどころか強く求めてさえ与えられなかったりしたら、
そんな世界にはとても生きていけない。
そんな風に無自覚な意識が働いている。
***
ここでとても興味深いのがですね、パートナーの選び方。
この再創造に最適な人を、僕の賢い無意識は完璧なまでに探し出して、
パートナーにする。
僕らのたましい(なのかな)には、
こうやって過去の傷つき体験の再創造に
最適な相手を見つけ出して、パートナーとして選ぶ機能が、
高度に備わっています。
いいかえると、親から与えられた愛の形を持っていて、
かつ、親から失望させられた未成熟さを
同時に持っているような相手を探し出して、その場面を再創造する。
親から与えられた愛の形を持っている相手なので、
自分は愛されているとかなりの程度感じられるし、
なんならそれで満足しなきゃなと、
小さい時と同じように感じたりします。
でも、親と同じ未成熟さを持っている相手なので、
同じ作戦で待っていても、決してほしい愛は得られないし、
無自覚な恨みをためることになる。
こうして自分が癒され変わるべきポイントを、
見事に炙り出してくれる相手なのです。
そういう人をパートナーに選ぶ機能を持ってるって、
すごくないですか。
うちの妻は実際に、このリストを作ったのね。
自分が両親から愛されていると感じられていた点のリストと
自分が両親から失望させられ、
悲しまされたり怒りを感じた点のリスト。
それが大人になってからのパートナーが持っているものと、
あまりに完全に一致して驚愕していました。
両親の特性を、パートナーが一人で持ってる。
***
かくして僕らは愛するパートナーとの間に、
お互い過去の傷つき体験を創造し合う協力関係を、
自覚のないまま築くのでした。
だから、いつも言ってることだけれど、
パートナーとの間に葛藤が生じるなら、
そのパートナーとは深く関わり合っていることになるし、
お互いがさらに深いところでつながり合うチャンスがある。
まあでも再創造のドラマの渦中にあったら、
僕らは不本意な状況を創造しつづけ、
それ以上に幸せな状況の創造ができないままになってしまう。
この再創造のドラマから抜け出し、
もっと幸せな状況を創造するにはどうしたらいいのか。
ということで続きます。