中医学…その1 体質改善でのどを守る
突然ですが、咳やのどの痛みといった不調に悩まされたことはありませんか?のどが弱い状態のままでは、かぜも引きやすくなってしまうので要注意です。
先日 アイランドのお客様も風邪をひいたと来られました😷
臓器の不調も、のどトラブルの原因に
のどの痛みや腫れ、咳といった不調は"かぜが原因"と考えがちですが、身体全体のバランスを考える中医学では、体内の不調にもその要因があると考えます
のどは呼吸を行い、食べ物や水分を飲み込む器官
そのため五臓の「肺」「脾胃(ひい)」(胃腸)と特に深い関係があり、これらの機能が低下すると
のどに影響して不調が起こりやすくなるのです
例えば、自然の邪気(風(ふう)・熱などの邪気)が体内に侵入して肺に熱がこもると、急な咳やのどの腫れ、痛みなどの原因に。
肺の「気」(エネルギー)が不足している人は、咳が出やすい、かぜを引きやすいなど、不調を繰り返してしまうこともあります
また、暴飲暴食などで脾胃の機能が低下すると、身体に「湿(しつ)」(余分な水分や汚れ)や熱が溜まり、のどの腫れや膿、炎症などを引き起こすことも
このように、のどの痛みや咳などの症状には、さまざまな原因があります。のどから侵入しやすいかぜを予防するためにも、自分の症状や体質に合った"のどケア"を心がけましょう💡
*風熱タイプ( 急な咳 喉の痛み)
のどの症状]:急な咳、のどの痛み、赤み、腫れ、黄色く粘りのある痰、声のかすれ
[身体のサイン]:発熱、悪寒、頭痛、舌の苔が薄く黄色い、舌の色が紅い
かぜの症状は、「風(ふう)」の邪気が「熱」「寒」「燥(そう)」などの邪気と一緒に侵入することで起こると中医学では考えます
急な咳やのどの痛み、腫れを引き起こすのは、風熱の邪気によるかぜ
頭痛や発熱を伴うかぜの症状を感じたら、早めの対処で長引かせないことが大切です。邪気を追い払いながら身体の熱を冷まし、のどの炎症を鎮めましょう
*湿熱タイプ(食べすぎ 飲みすぎ)
のどの症状]:腫れ、白い膿が溜まる、痰が多い
[身体のサイン]: 頭や身体が重い、むくみやすい、食欲不振、軟便、口の粘り、舌の苔が粘つ
暴飲暴食、過度な飲酒などが原因で「脾胃(ひい)」(胃腸)の働きが低下すると、体内に「湿(しつ)」(余分な水分や汚れ)や「熱」が溜まりやすくなります。この湿・熱がのどに影響すると
腫れや痛みを引き起こす原因に。また、このタイプはのどの奥に白い膿が溜まることも特徴です。口を開けると白い膿の塊が見えるので、気になる人はチェックしてみましょう
対策の基本は、溜まった湿と熱を取り除き、胃腸の働きを良くすること
食べ過ぎ・飲み過ぎには十分注意して、食生活を整えることが大切です
*肺気虚タイプ(肺のエネルギー不足)
のどの症状]:のどの不調を繰り返しやすい
[身体のサイン]: かぜを引きやすい、息切れ、疲労感、顔色が白い、舌の色が淡く苔が薄い
「肺」はのどの状態と密接に関わっています
そのため、肺の「気」(エネルギー)が不足していると、普段から咳が出やすい、のどが痛いといった不調が起こりやすく、免疫力が低下してかぜもひきやすくなってしまうのです
このタイプは「脾胃(ひい)」(消化器系)が弱く、栄養不足で気を生み出せないことも多いため、まず脾胃を元気にして食事をしっかり摂ることが大切
体内の気を十分に養いながら、肺の働きを高めましょう
*陰虚タイプ(肺 腎の潤い不足)
のどの症状]:乾燥、弱い痛み・かゆみ、午後に痛みが強い、空咳、痰が少ない、声が枯れる
[身体のサイン]:口の渇き、熱っぽい、舌の色が紅く苔が少ない
中医学では「のどは腎の潤いを受けている」と考えます。これは、のどの状態と深く関わる「肺」が、「腎」と密接に関係しているため
腎は体内の水分をコントロールする働きを担っていますが、この機能が低下すると肺の潤いも不足し、のどの乾燥やかゆみが起こるのです
このタイプの人は、潤い不足で身体の熱を冷ますことができず、熱がこもりやすいことも特徴。体内の潤いを十分に養いながら、余分な熱を冷ますよう心がけましょう
毎日のうがいを習慣に!
お茶でのうがいも効果的です
・たばこ、酒、辛いものは、のどを刺激するので控えめに!
・ナッツ類やせんべいなど、固い食べ物はのどを傷つけやすいので要注意
・加湿器などを利用して乾燥を予防。
これから夏に向かっては エアコンのあたりすぎにも注意してくださいね☝🏻
自分の体質やタイプを知ることは 風邪をひきこまないようにできるということ!!
風邪は万病のもと…免疫力アップさせ楽しく過ごしましょう😊