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この道往けば act2

三重遠征第4弾 石榑峠

2019.05.07 09:16

石榑峠

これを一発で読める人がいたら、いなべ市民か酷道マニアでしょう。

「いしぐれとうげ」と読むこの峠。

一歩でも酷道の世界に足を踏み入れたことのある者なら必ず耳にしたことのある酷道界のスーパースター。

もし知らないという酷道マニアがいたらそいつはモグリですよ。

しかしこの石榑峠、2011年3月に晴れて石榑峠道路が全面開通したことで、即座に旧道となってしまいました。


しかしあの絶対的な存在感を誇る峠の姿を皆さんに紹介したく、ここで紹介させていただこうと思います。

ただ・・・、思わぬ掘り出し物にテンションが上がりまくった僕は時間を見て愕然としました。

もう17時じゃん!

ここはまだ滋賀県東近江市・・・。

18時までに四日市・・・、ギリギリすぎる・・・。

辞めるなら今のうち、旧道を通らず石榑峠トンネルを直行すれば間に合うはず。

そうだそうしよう・・・。

まぁでも新道通るにせよ旧道通るにせよ。

国道421号通るには違いないし、そこまで写真撮るくらいのロスはいいよね。

しかし立派なローゼ橋、昔はこんな橋なかったよねぇ。

やっぱ焦ってたのか、橋梁のプレート撮り忘れましたorz

この辺、旧道はあちこちにあるんですが、串刺し型(旧道が蛇行してる中心を新道が貫いている)なので距離が短く面白みに欠けるので実踏調査はしませんでした。

というか時間がないんだよ!

登坂車線まで完備!

国道421号は完全に酷道の悪名を廃したようです。

さて奥に見えるはこの石榑峠道路のハイライト、「石榑峠トンネル」です。

旧道はこの手前の交差点を左へ、時間も無いことですしさっさとトンネルへ向かいましょう。

う~ん、でもまだちょっと名残惜しいなぁ。

もうちょっと覗いてからでも遅くないよねぇ。

昔はもっと麓からこのレベルの細さの道が続いていた記憶がよみがえる。

懐かしいなぁ。

な!なぜ僕はこんなところに!!

すいません。

獲物を前にして自制が働きませんでしたorz

これで何回痛い目見てんだよ、自分・・・。


結局、奥地まで入ってきてしまいました。

写真はこの道が国道421号の旧道であることを示すヘキサシール。

ポールはすべて撤去されたようですが(もともとなかった可能性も)、これはばっちり残ってました。

もうこうなったら・・・

あとは行けるとこまで行くしかない!!

はっきり言って峠までの詳細のレポは冗長かと思います。

起点から同じ細さでくねくね続くだけですし。

そんな中で唯一珍しい物がありました。それが写真のポール。


「県境まで3.8km」これは他の峠では見たことがない標識です。

0.2kmごとに立っていて、嫌でも目につきました。

現役時代からあったものなのか、降格以降に建てられたものかは判断がつきませんでしたが、どうも新しそうな雰囲気。

登山客向けに作られたものでしょうか?

詳細知っている方がいたら情報求む!

そして到着、石榑峠。

これは三重県側から振り返って撮った写真です。

雲の高さまで登ってきたことがよくわかります。

とにかく寒かった!


え?

普通の峠?

絶対的な存在感がどうしたって??


それならお見せしましょう。

これが石榑峠が石榑峠たる所以、

刮目せよ!

コンクリートブロック様!!

これがかつて国道421号を通る者を恐怖のどん底に陥れた

コンクリートブロックの玉座。

車幅2m以上の車両は

何者であっても通さない鉄壁の通行規制!

いちおう断っておきますが、真ん中のチェーンは当然、旧道化した時に施されたものですが、両脇のコンクリートブロックは現役当時のまま。

まさにこのまま鎮座していたのです。

通りたければ、ブロックとブロックの間の隙間を慎重に通り抜けしなければなりませんでした。


実はこの先、三重県側には

悪路、狭溢、急勾配、急カーブ、離合個所無し、なのに側溝あり

という、酷道の全てを凝縮したような3kmがあったのです。

この厳重なコンクリートブロックは三重県側にも置かれており、

その間の3kmに如何に車を通さないかが、この鉄壁の交通規制の理由と言うわけです。

しかしこんだけ厳重てことは過去にあったんだろうなぁ。

行けると踏んでえらい目見たって事故・・・。


つうかなぜその区間の写真を撮り忘れた、自分。

三重県側からまた来いってことですか。そうですか。

これにて今回の三重県遠征でのレポはすべて終了。

次回からは通常の敦賀市をメインにしたレポとさせていただきます。

写真のあの雲の向こうに見えているのが四日市の街。

ちゃんと帰りましたよ。


18時30分に。

・・・orz


以上、石榑峠旧道編