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あいん's Cafe

多くの母親は教える立場としては「不向き」かもしれません

2019.05.07 12:51

★ぱぱにっき

 今年のGW10連休でした。長期休暇後はやたらと働く気力が湧かないのであります。 キーボードを打つ指先がまるで腱鞘炎のように重くて痛くて仕方がありません。お昼に軽い散歩に出かけて歩きながら妻とライン電話をしていました。 妻曰く、トップクラスさんすうの問題(特に文章題)は、難しいため娘のやる気をそぐわすので、 しばらくは簡単な教科書レベルの参考書問題をやらせるくらいにするという相談内容でした。

 簡単なことから基礎力をつけて次のステップへ移行する点においては、それも「あり」でしょう。

 しかし、僕がみたわが娘の弱点は、計算力や文章を理解する語彙力にあらず、文章を一字一句読み落とさないように集中力を高めて読む能力とそれをイメージとして描く力、そして何より最後までやり切る力が圧倒的に足りないように見えました。

 集中力、描く力、意志力

 簡単な計算ドリルなら機械的に正解を出せても上記の3点の訓練は やはり一段階ステップアップが要求される高度な訓練になります。上記の3点訓練において娘と妻のやりとりをみててよく起こる最大の失敗原因は、妻の「一生懸命さ」にあるようです。 計算問題や国語(漢字)のような場合、やり方を教えて、その後は叱咤激励しながら 単純な繰り返し練習をさせると自然と結果を出せるようになります。小学校高学年までは、このような勉強法でもある程度の成績を収めることもできるでしょう。

 勉強する子どもの横について「一生懸命」教えているけれども、途中から感情的になってしまうのです。 僕からの注意により、わが子のため感情的になる場面を飲み込み優しく説明しようと 頑張っているつもりですが、それでも内心、 なんで分からないの?、ちゃんと読んでるの?、同じことを何回言えば…っと つまずくと自然に思ってしまうようにみえます。

 ある社会実験で、上記のような問題を抱えている母親同士で、お互い相手の子どもに 難しい文章題を教えあった結果、どちらも見違えるほど成績が伸びたという結果が出たという報告があります。 つまり、よその子には「冷静」になれるのですね。

 このわが子に対する母親として「一生懸命さ」がむしろあだとなるケースです。 そう考えるとやはり高度な算数レベルの家庭学習において、 自分の子どもの教育を冷静に教えられる一部の母親を除いては、母親は教える立場としては「不向き」かもしれません。 不向きとは言うものの、我が家で四六時中、娘の学習に付き合えるのは「妻」以外にはないのも事実で、 せめてもの対策は考えねばなりませんので、我が家式、文章題や難しい算数を乗り越える方法を考えてみました。

 上記の3点の力、集中力、描く力、意志力、この中で直接訓練できる力は描く力のみです。 集中力と意志力は他の訓練中に自然と養われていく力になりますので、今は考えないことにします。

 まずはノートを一冊用意します。
 ノートの各ページの上の部分に一問だけ文章題を貼り付けます。
 文章題ができない子どもたちの非常に大きな特徴は、「手が止まる」ことです。 
「図を描きなさいって言ってるでしょう」と何度伝えても意味がありません。
 描くべき図が頭に思い浮かばないから、描けないのです。

 まずは、ページの上の文章題を大きな声で読ませます。 そして、文章題の中で問題作成者が言いたいこと、問題のキーワードに色つきペンで囲うことを一緒にやります。 まず手取り足取りで要点や狙いを把握する力=問題と対話する力を養います。 それらのキーワードを抜き出して図を描き、式を立てて、最後の計算だけ子どもにやらせて答えを出させます。 ページの上部に一問だけ文章題を貼り付けた理由は、これらの図や式を下の部分に書かせるためです。 イメージを描く力と集中力の持続力が、最後までやりぬく意志力に発展していくのです。

 最初はひとりでできないのはあたりまえです 。