Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

会場・天神産紙工場と大洲和紙

2019.05.09 01:30

今回イベントの会場となるのは、

愛媛県内子町五十崎・天神産紙工場。

小田川のすぐそばにあり、

豊富な地下水に恵まれています。

この地域の和紙生産は

平安時代の書物「延喜式」にも登場していて、

江戸時代には、大洲藩の産業として栄えていきました。


なぜ内子町の和紙が「大洲和紙」なのかというと、

内子町も大洲藩の領地だったからなのです。


かつて和紙作りは農家の副業として行われており、

この地域一帯も、

いたるところで原料を栽培していたり、

農家さんが軒先で皮剥ぎをしていたり、

職人さんの寮があったりと、

あちこちで和紙づくりの光景が広がっていたようです。



天神産紙工場は大正初期に創業。

昭和に入ると、工場の規模、紙の質・量、

どれも日本一と言われるほどになったそうです。

会場の倉庫も、元は原料を保管する倉庫でした。


今は技を受け継ぐ職人は少ないものの

若い頃からこの工場に通い、

数十年の経験を持つ方も現役で、

書道半紙や障子紙を中心に生産しています。

現在町内で手漉き和紙を生産しているのは、

天神産紙工場と、和紙工房ニシオカさんの2軒。

伝統的な技法を今も守り、伝えています。

また、工場向かいの売店には、

ここで漉かれた手漉き和紙をはじめ、

さまざまな和紙がところ狭しと置かれています。

ここも、紙好きにはきっとたまらない空間。

お越しの際には、ぜひ覗いてみてくださいね♪