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「第二の家」ブログ|藤沢市の個別指導塾のお話

物語で知る「世界の偉人伝 ニュートン編」ができました

2019.05.16 15:05


「偉人っていいよね。偉人の名言って痺れるよね」


生徒とそんな話で盛り上がっていたら、急にインスピレーションが湧いて、カタカタと打って創ってみました。


その名も「世界の偉人伝」。


第一回目の今回は、万有引力の発見や微分積分の発明で有名なニュートンさんの特集です。


それでは、物語をどうぞ。



世界の偉人伝 ニュートン編



「リンゴは落ちるのに、月が落ちてこないのは、なんでだと思う?」


突然塾の先生が浮かべた謎々に、僕は困惑しながら答えた。

「そんなの、誰かがもうとっくに答えてるでしょ」

先生がニヤリと笑った。

「その通り。ちなみに、その正解を見つけたのは、ニュートンって人だ」



「進みたい進路があるけど、親にも友達にも反対される」


そんな相談をした僕に、塾の先生はなぜかニュートンの話をしだした。

「ニュートンはね、意外と壮絶な人生を送っている。学校ではいじめられていたし、それにその学校も親の都合で農園を手伝うために辞めさせられている。でもね、彼は勉強が好きだったから、とにかく自分を貫いて、大学に入学。お金もなかったから、バイトしながらね。そして、そこから僅か5年の間に、『万有引力(重力)の法則の発見』『微分積分の発明』『光のスペクトル分析』等、多くの偉業を成し遂げたんだ」


「やばいやつじゃん」

「そう。けっこうやばいやつ。そんな彼が、こんなことを言っている」


さっきまで優しい笑顔だった先生は、真面目な顔つきでその名言を教えてくれた。


どんな行動にも、必ずそれと等しい反対の反応があるものである


「難しく言うと、作用反作用って言うんだけどね。いいかい、君が動けば、至る所で色んな反応があるものだよ。でも、忘れちゃいけないのは、これが君の人生ってことだ。色んな反応を集めながらさ、考える材料にしながら、最後は君が決めるといい」


先生はまたいつものやさしい笑みを浮かべると、こうも付け加えた。

「そしてもしも君を助けたり応援したりする言葉が欲しいなら、僕を含めたもっと沢山の人の意見を聞くといい。数々の偉業を成し遂げた天才ニュートンは、多くの先人たちから学びを得たことを、比喩を使ってこう表現している」


私が遠くを見ることができたのは、巨人たちの肩の上に乗っていたからです


「現代は情報化社会。ネットで探せば、誰かの見つけた答えにすぐに出会える。そんな現代という時代は、彼が生きていた時代よりずっと巨人の肩の上に乗りやすい時代だからね。活用するといい」


そう言うと先生は、タブレットで僕にニュートンの顔を見せた。なんだか音楽家みたいな奴だけど、ありがとうニュートン、まずは精一杯やってみるよ。




「ありがとう、先生」その言葉を聞いた先生と二人して、一緒になって笑った。



僕が将来なりたいのが、塾の先生ってことは、今はまだ内緒にしておいた。





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