下野先生の吹奏楽合奏授業
先日このブログで紹介しましたが、講師をしている東京音大吹奏楽アカデミーの授業のひとつ、「吹奏楽合奏」で、特任教授の指揮者、下野竜也先生に5月8日、初めてお越しいただきました。
下野先生は学生ひとりひとりに楽譜上のことや演奏表現に関する様々な質問(知識確認)をされたり、私たち講師にも質問や考え方を聞いてくださるなど、大変にアカデミックな内容でした。
吹奏楽や楽器の指導者になるためには単に演奏ができるだけでなく、知っておかなければならない理論や実践すべきことの多さ、相手へ何かを伝えるときのちょっとした言葉の使い方だけでも与える印象が変わること、そうした下野先生が実際の現場で意識されていることを惜しげもなく伝えてくださり、大変に貴重で、大変に充実したものとなりました。
合奏授業はこの時で4回目ですが、各パートに講師が入って一緒に演奏している影響力の強さもあって、学生のレベルが回を追うごとに上がっているのが手に取るように感じます。
僕自身が学生の時、1,2年生は「Bブラス」という吹奏楽授業をしていまして、大人数で楽曲を作り上げていくことを目的とした内容だったし、とにかく人数が多かったのでここまで(言い方が正しいかわかりませんが)吹奏楽アカデミーのような個々へ与える影響力や場の緊張感はありませんでした。
このアカデミーの合奏授業が1年間、そして4年間続くことを考えると、この先に待っている未来にワクワクします。
そしてこの日は授業後に広報課の取材があり、学生と講師みなさんで座談会をしました。この先、いろいろなところで写真や動画が使われるのかもしれません。
そのあとは下野先生もいらっしゃったので新入生歓迎会、いわゆる新歓!
広報の取材のときにもお話したのですが、僕がこの吹奏楽アカデミーに参加させていただいた最初からずっと感じていることがあります。それは、
なんでこんなに居心地が良いんだろう
という気持ち。母校に帰ってこられた嬉しさは当然ありますが、先生みなさんの心の暖かさや優しさ、学生の明るさや素直さ、何かとても多くの「良い」ものを大切にしようとする全員の気持ちが、居心地の良さを生み出しているのかもしれません。とにかく楽しいんですね。
ですからこのメンバーでの新歓が楽しくないわけがなく、大変に盛り上がりました。
吹奏楽アカデミーはまだまだ始まったばかりです。これからどんどん楽しく、そして充実したもになるよう僕も力になれたら、と思います。
荻原明(おぎわらあきら)