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Dolce fer Niente by Nana

ダンサーとしての初舞台の思い出

2019.05.09 05:04

私のダンサーとしての道のり

初舞台は


幼稚園の年少組の

ばら組の時の

お遊戯会でした




私が参加することに決まった曲目は




「銀河鉄道999」!




最悪!!!!




私は



お隣のさくら組の演目のひとつ


「花の子ルンルン」に出たかったのです






キャラも好みも全く無視したこの配役に


納得いきませんでした




なぜ私が「銀河鉄道999」なの?





田舎だったのでダンスを習っている子なんて一人もいないし


私ももちろん踊ったことなんてなかったけど






「わたしがいちばんルンルンにぴったりなのに」という自信はありました





だってみんな


綺麗な絵本に平気で落書きしたり


色付き粘土が混ざって変な色になっても平気だし


ブランコの順番待たずに人を押しのけるし!




そんな子たちにルンルンが踊れるわけがない!!!!






そんなかすかに見下していた他の子供に


「花の子ルンルン」を取られ


自分は「銀河鉄道999」という




ショービズ界に生きることのままならなさ、悔しさを


初舞台にして経験することになったのです





衣装も「銀河鉄道999」は


冬の制服の紺のズボンに


確かトップスも黒か紺の地味なハイネックセーターだったような記憶が




やる気なしよね





ルンルンはもちろんスカート







さっさと面白くもなんともない「銀河鉄道999」の振りを覚えた私は



他のチームのお稽古も隣の組のお稽古も全部見学して

(他のチームのお稽古中、先生はそれにかかりきりで残りの子供は野放しだったのです)


「花の子ルンルン」はもちろん


他の全ての演目を踊れるようになったのでした





踊れるようになってからも他のチームのお稽古を見学していたら


ほら、まだみんな自分の振りを覚えられずにいる!




わたしは全部踊れるのに!!




なのに先生はわたしに二曲目、三曲目の出演依頼をしませんでした




みんな平等に一曲ずつ!





自分に割り振られた1曲すら覚える気もない子と


全曲踊れる私がどちらも一曲ずつ!!




私が完璧に踊れるルンルンを



まともに覚えてもいない子がルンルン!!!!


まともに覚えてもいない子がルンルン!!!!


まともに覚えてもいない子がルンルン!!!!








子供なので頭の中で言語化はできていなかったけど


なんだかモヤモヤしていました





そんなモヤモヤだらけの初舞台


「銀河鉄道999」は


本番ではまあ我慢して踊ってあげたけど




なんの思い入れもありませんでした





そして早くも



「ねんちょうぐみのおゆうぎかいのときはかわいいやつおどりたい」



と心の中に密かに野望を持っていたのであります




それが私の初舞台の思い出です




そもそも幼稚園のお遊戯会のことなんて


ここまで事細かに覚えていないものだと思います



しっかり覚えているところに


私の悔しさの強さが表れているのではないでしょうか