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「Mother’s Day」Mary Kay Phelan Aliki

2019.05.09 08:02

今週末の日曜日は母の日ですね。

もっと早くこの絵本を紹介しようと思っていたのですけれど、直前になってしまいました。


「Mother’s Day」Mary Kay Phelan Aliki(1970年頃3刷/初版は1965年)


タイトルの通り、母の日についての絵本です。

そう言えば母の日って、いつからあって、何故こういうお祝いをする日になっているのか、考えてみると全く知りませんでした。

その母の日の歴史を紹介してくれる絵本なんですね。

ギリシャ神話の大地母神キュベレー、そのキュベレーを讃えるお祭りからお話は始まります。母親という存在/象徴への信仰の、一番古い例として、このギリシャの神を紹介しているのです。

そして古代ギリシャ〜ローマの時代から、キリスト教の時代へと移り変わります。「母教会/Mother church」(聖母教会とは厳密には違うようです)のお祭りのこと、それから今度は中世の頃の「母親」と言う存在/象徴を讃える文化の話、民間伝承、風習に話は続いていきます。

やがて、時代はさらに下り、20世紀のアメリカへと至ります。

現在の所謂「母の日」という行事の発祥はこのアメリカの一人の女性、アンナ・ジャービスから始まったようです。

アンナの心に暗い影を落とした南北戦争の経験と、母親との美しい思い出から、彼女は「母親」を讃える日を、「母親」に感謝を捧げる日をと、1907年5月12日に礼拝を開催したのです。

そして母との思い出の、白いカーネーションを身に着けることを推奨し、それが今のような「母の日」の文化に至っているのですね。

この絵本では、この文化がその後世界中に広まったことや、各国での、その「母の日」の風習/文化の違いなども紹介がされています。

こうしたちょっとした知識を、与えてくれる絵本ですけれど、イラストを描いているアリキが素晴らしいですね。

アリキの絵本で一番好きかも知れません。表紙の花束を抱える少女の絵も良いですが、中のモノクロの絵、そして抑えた色数の絵も、独自のセンスが感じられます。

母の日に絵本をプレゼントなど、如何でしょうか?

当店ではオリジナルのラッピングも承ることが出来ますので、ぜひご利用ください。


当店のAliki(アリキ)の絵本はこちらです。