デュピュイトラン拘縮
デュピュイトラン拘縮という名前をはじめて聞きましたが、ごくまれに、このようになった方を見かけます。男性で、糖尿病の既往歴のある方で、手を酷使した方には多いかもわかりません。
この方は、ワザワザ札幌からお見えになった方ですが、デュピュイトラン拘縮と診断されたそうです。まだ典型的な症状ではないように思いますので、本当にデュピュイトラン拘縮かどうかは私にはわかりません。しかし、どんな診断名がついたとしても、動かしやすくなるような動かし方はわかります。
どのあたりに異常があり、それをどう動かせば改善しやすいかは、予測がつきます。最終的に手術になったとしても、やり方次第では遅らせられるかもわかりません。
簡単に手術をすすめる傾向があると思いますが、手術をして固定をしたら、長期間のリハビリもかかりますし、ピアニストなので、仕事には大きな支障をきたすことは間違いありません。それなら、動かし方を変え、少しでも改善する方向にいけるかどうかを試してからでも遅くないと思ます。
自分で動かすだけですから、お金もかかりませんし、時間もそんなに多くを必要としません。
ただ、コツがあります。それは無理やり動かさない。
ゆっくり意識しながら動かすということです。できれば動かさないで動かしたという意識のみでやる方が効果的ですが、初期の段階では、それは難しいので、まずは小さくゆっくり動かすということに注意してもらいます。
また、少しでも指先に力が入ったらやり過ぎというのを理解してもらうのは難しいですが意識を集中して行ってもらうと効果的です。大事なことは意識です。
指先に力を全く入れずに母指の根本から動かすことはもの凄く難しいと感じます。それを完全に行おうとすると僅かしか動かないようになります。
そこまで力を入れずに動かすのがコツです。
これは手首を痛めた人やバネ指の人にもよくあらわれる傾向です。