唾液減少による口腔乾燥症について 2019.05.10 04:00 お口の中は常に『唾液』によって守られています。『唾液』には、たくさんの働きがあり、この唾液が減少すると、細菌感染などの様々な症状が起こりやすくなります。唾液の働き●歯や粘膜の保護作用(お口の中に傷ができないように守ります)●殺菌・抗菌作用(細菌の繁殖を防ぎます)●洗浄作用(食べかすや細菌を洗い流します)●消化作用(食べ物を消化する働きがあります)●味覚作用(おいしく感じられます)●潤滑作用(食べ物を飲み込みやすくまとめます)●再石灰化作用(歯を強化し、虫歯を防ぐ働きがあります)●緩衝作用(お口の中の環境を、酸性から中性にもどします)唾液分泌量は1日約1.0~1.5L常に唾液は飲み込む、出すを繰り返し循環しています。口腔乾燥症(ドライマウス)は、このような方に多くみられます。● 加齢によるもの(高齢の方)● 全身疾患のある方、薬の副作用によるもの(糖尿病の方、シェーグレン症候群の方や、アレルギー性鼻炎の薬の副作用など)● ストレス、体調不良● 口呼吸の方や、常に唇や口がポカンと開いている方など。口腔乾燥症(ドライマウス)の症状● 虫歯・歯周病になりやすい● 口がネバネバする● 口臭が強い● 舌がヒリヒリして痛い● 乾いた食べ物が食べにくい● 入れ歯がこすれて痛い● 食べ物が美味しくない● 発音障害 ● 口が渇いて寝付けない など。予防法として、★ よく噛んで、お食事をする。★ 水分をとる。★ 保湿剤を使う。★ すっぱい物を想像する。★ 唾液腺マッサージをする。(刺激を加えると、年齢関係なく分泌量は同じと言われています)