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崖の上のボロ庵宿坊ものぐさ帖

双子の四歳の息子の天国の話

2019.05.10 08:05


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ぼくたちがうまれてくるまえのおはなし


ぼくが おかあさんのおなかのなかにくるまえにはね  ぼくはくらくって大きい森のなかにすんでいたんだよ

 

森のなかは いつもくらくってね (あさになってもだよ)

いつも いえのなかにいたんだよ

 

そのとき ぼくのおとうさんとおかあさんは マメ だったんだよ 


いえのなかには ホールがあって そこにはじょうぶで ずっとこわれないでんきがあって そこで いつも あそんでいたんだよ


ホールやおへやには テレビがあってにんきものの テレビやニュースをやっていたんだ 


そのニュースで ぼくはおとうさんとおかあさんが けっこんしきをしているところや じんじゃで「 赤ちゃんやってきてねって 」おねがいしているのを みていたんだよ 


テレビのコマーシャルではね いろいろな おとこのひとや おんなのひとが でてきて  


うちのいえは とってもやさしいひとばかりですよ  はやくおいでー



うちのいえは きれいなおはながさいていますよ  はやくおいで ー



うちのいえは 赤ちゃんのベッドがあるよ はやくおいでねー



と せんでんしています

 

だからね ぼくはね おとうさんとおかあさんが なかよしに チュッチュ とかしてるのや じんじゃで おいのりしているのも テレビでみていたんだ

 

それで ぼくは くらいもりのなかを いっぱいあるいて その もりのなかの とちゅうで  けんじくんにあったんだ

 

けんじくんは ぼくの すんでいるいえの おくじょうにすんでいたんだ


そのおくじょうには プールがあっていつも およいでいたそうだ

 

けんじくんも いつも テレビで おとうさんやおかあさんのことを みていたんだ 


そして ぼくたちは いっしょに ぼうけんをしたんだ

 

森のみちを ふたりでいくと みちにちずがおいてあって  そのちずには 三本の みちがあったけど 


 まんなかなかのみちをとおると きみたちの おとうさんおかあさんにあえますって 


かいてあった 


ほかのみちは ほかの おとうさんおかあさんにあえるのだったよ

 

ぼくたちは まんなかのみちをすすんだよ 


そうすると そのみちのさきに くらいあなの すべりだいがあって そのすべりだいを ぼくが いちばんにすべったんだよ 


けんじくんは つぎにすべったんだ 


そして おとうさんおかあさんに あいにきたってわけ