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【 機能性昆虫食×群馬 】〜シルクフードチャレンジ〜 ①

2019.05.10 18:25

2019年5月10日付上毛新聞(経済/11面)で『機能性昆虫食』に関する取り組みをご紹介頂きました。


京都大学との共同研究で生まれたスタートアップ企業”エリー株式会社”との新たな取組として、蚕を原料とするパウダー×群馬県産食材(地域の文化)の可能性を探る試食会並びに関連産業施設視察などのフィールドワークを行いました。※機能性昆虫食については上記リンクをご参照下さい。


エリー株式会社をサポートする伊藤忠商事さんよりご紹介頂いたのが今年2月。エリーの考える機能性昆虫食の内容について伺い、それが『お蚕さんのサナギ』だという事を知り、

「国内きっての養蚕県といえば我々の故郷、群馬でしょう。是非地域の文化を知ってもらい、何かコラボレーションしましょう!」

とお声がけし動き出しました。


高崎で様々な食に関する取り組みを一緒に行っているパートナー、ビストロノックスオーナーシェフの横山明伸と最初の試作品づくりからはじめ、多くの皆様(以下ご紹介させて頂きます)

吉田製麺 生パスタブランドJapastalia 吉田幸二さん

群馬県蚕糸園芸課

碓氷製糸株式会社

茂木食品工業㈱

下仁田町

・群馬県地域おこし協力隊(富岡市)

・試食会にご出席頂いた皆様ならびに新聞各社様

にご協力を頂き、今回の試食会ならびにフィールドワークを開催することが出来ました。


まとめについてはこれからとなりますが、今回の流れをざっと記録しておきます。


まず初日、吉田製麺を訪問。

こちらではきぬの波(高崎産小麦)を使用した国産生パスタJapastaliaを製造しています。

今回のシルクフードを練り込んだ試作パスタを横山シェフと共に作って頂きました。




写真左は標準の生パスタ、右のグレーがかったものが試作品です。

吉田製麺さんでは、配合や練り込み方法など様々試行錯誤を経て、今回の試作品を作って頂きました。有り難うございます!


サンプルのシルクパウダー(※フリーズドライして粉末にした物の名称とさせて頂きます)と生パスタのスナック2種(生地に桑の葉茶とシルクパウダー配合のもの、標準生地にシルク&コンソメパウダー、塩胡椒をまぶしたもの)をつまみながら、試食会スタート。



企画趣旨を私からお伝えし、エリーの梶栗社長から事業に関するプレゼンを頂き、試食会は進みます。


今回の参加メンバーは、エリーさんからお三方、伊藤忠商事から葛西さん、廣野さん、群馬県蚕糸園芸課から齋藤さん、新井さん、下仁田町役場・黒澤さん、上毛TR・高橋さん、富岡で養蚕をされている浅井さん、大栄青果・杉田さん、PRIMA STELLA・安藤さん、横山シェフ、小池、新聞社2社様。



その後、横山シェフプレゼンツ【シルクフードのコース料理】が次々と。

…これだけの品数での試食は、おそらく日本初ではなかろうかと思います。


コースメニューのご紹介


【前菜盛り合わせ】

ブルーチーズソース、赤城鶏のガランティ、マッシュポテトにパウダーを使用。


【一人前の盛り付け例】



「マッシュポテトやソースにもシルクパウダーを使用しています。」

という紹介にテンションのあがる梶栗さん。オリジナルのTシャツが素敵です。



続いて、【高崎野菜と蒟蒻のバーニャカウダ】

東京からお越しの皆さんは口々に「高崎の野菜は美味しい!」とおっしゃっていました。

…やっぱり美味いんだよなぁ。もっとお伝えしないと!


バーニャカウダソースにシルクパウダーを使用。だけでなく、



蒟蒻にも練り込んでいます。



実は、蒟蒻に関しては、流石の横山くんも悩みどころがあり、試食会前日、達人蒟蒻の佐々木蒟蒻店、佐々木さんにもご協力を頂きました。そしてとても美味しい蒟蒻が出来ました!

佐々木さん有り難うございます!



【コウイカのカルパッチョ春菊ソース】

 春菊ペーストと魚醤を使ったソースにシルクパウダーを合わせています。



【ホワイトアスパラ(空輸品フランス産)】

 マスカルポーネベースのソースにパウダーが使われています



”初体験”のメニューに様々な意見やアイデアが飛び出します。

当初は少しおっかなびっくりだった参加者の皆さんの多くが、実際に食してみて「おいしい!」と



【アトランティックサーモンのソテー 山アスパラ添え】

 レモンクリームソースにシルクフード使用 



【赤城よっちゃん豚の香草パン粉焼き】

 パン粉にシルクパウダーを混ぜ合わせてあります

 


【キヤベツのペペロンチーノ】

練り込んであるパスタを使用



「特に、パスタと蒟蒻がおいしい!」という感想が多かったです。



ラスト

【シルボナーラ】もはや料理名すらシルク由来に笑

赤味噌を使ったカルボナーラで、麺にもソースにも使用。私個人的にはこれと蒟蒻がワンツーでした。



”実際、どんな味なの?”



気になる方もいらっしゃると思いますのでざっくりイメージをお伝えすると、

きな粉と魚粉の間のような食感(粒子の大きさにもよりますが)で、”出汁”感のある味わいです。


”機能性昆虫食”というテーマではありますが、”ただの栄養補給ではなく、美味しく食べられてかつ、健康にも資する。”という部分を念頭に置いて組み立てられた横山シェフの”シルクフードコース”は好評でした。


『更に美味しくするにはどうしたらいい?』

『こんな食材と相性いいのでは?』


など、今後に繋がるアイデアが多数飛び出し、試食会はひとまず『大成功!』

翌日は県内の様々な施設を巡ります。



【 機能性昆虫食×群馬 】〜シルクフードチャレンジ〜 ②】に続きます