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こうの一郎 公式サイト|幸福実現党

永久中立国スイスの国防

2019.05.10 23:20

 スイスといえば、中立国で平和な国のイメージがあります。国際機関の本部の多くがスイスに設置されています。


 そのスイス政府が出版している「民間防衛」の本の中には、永久中立を護り維持するための決意が書かれています。


 スイスはドイツ、フランス、イタリア、オーストリアなどに囲まれた国です。これらの国は第2次世界大戦のヨーロッパでは主役に当たるような国々に囲まれています。「『国土防衛』はスイスに昔から伝わっている伝統です。」


 そのような危険感からスイス政府は
「近代戦用に装備された強力な軍のみが、侵略者の意図をくじき得るのである。これによって、われわれにとって最も大きな財産である自由と独立が保障されるのです。」と防衛のための軍事力を強調しています。


 「今日では、戦争は全国民と関係を持っています。国土防衛のために武装し訓練された国民一人ひとりには『軍人操典』を与えられますが、『民間防衛』というこの本は、わが国民全部に話しかけるためのものです。」としています。


 「われわれの最も大きな基本的財産は、自由と独立です。これを護るために、われわれは、すべての民間の力と軍事力を一つに合わせねばなりません。」また「侵略に対する抵抗の力というものは、即席にはできるものではありません。」


 スイスは現在、他国の侵略の脅威にさらされているわけではありませんが、「国民に対して責任を持つ政府当局の義務は、最悪の事態を予測し、準備することです。」「軍は、背後の国民の士気がぐらついていては頑張ることができません。」と国民への理解を求めています。


 そして「『民間国土防衛』はまず意識に目覚めることから始まります。」として「民間防衛」という本を国民に配って啓蒙しています。


 スイスは防衛に対してはハリネズミのように焦土決戦する準備をしています。永久中立を護るためにはそれだけの決意と軍事力が必要なことを日本人も知る必要があります。(焦土決戦とは侵略戦争を仕掛けられたら、自国の領土を戦場となし、敵にあらゆる面で自国の領土の資源・インフラ等を利用させず、自国有利な準備をして徹底交戦すること)


 北朝鮮のミサイルがまた発射されています。今の日本の回りの国々は危険は国に囲まれています。アメリカが護ってくれるという発想は非常に脆弱です。日米同盟を堅持しつつも、「自分の国は自分で守る」これが当たり前です。その意味ではスイスを見習うべきです。


引用:『民間防衛』 スイス政府編、(原書房)