「うつろひ、たゆたひといとなみ」展
2019.05.03 02:57
はじめて見かけたのは、
急いで有楽町から銀座に向かって歩いていたとき。
ん?エルメスの壁、何かすごいことになっていない???...と。
エルメスはいつもディスプレイがユニークなので
前を通るときには必ず注目している場所のひとつなんですけどね。
その後、通るたびに気になって、
ネットで調べてみたら湊茉莉さんというパリを拠点に活躍されている
アーティストさんの作品ということがわかったのでした。
ある日、少し時間があったので、
とうとう入口のドアマンに「外の壁の絵は内側からも見られるの?」と尋ねてみたら
「どうぞ、どうぞ! ほんの一部しか見られませんけど、
3階と4階のところからは見られますよ」と教えていただいて、中へ。
外からはマット調(艶がない)に見えた赤色も
陽の光を通すとやわらかなピンクがかった色に見えて
春の陽射しに似合って、たのしい感じ。
シックな階段の空間がひときわ華やいでみえました。
作品のタイトルは「うつろひ、たゆたひといとなみ」。
「うつろいゆく世界と人々の営み」を表現されているのだそう。
リンクから制作風景が見られるのだけれど、
ビルの外壁にゴンドラをおろして、実際にペイントされていらっしゃる。
このイベントの前にエルメスは
日々1時間ずつスタート時間が変わるという
「ピアニスト」というイベントをされていて、
そのユニークさと大胆さに驚いたのだけれど。
(電車のない時間にもコンサートがあるって、
そのこと自体がインスタレーションのようなイベントだったのです)
文化的なことに理解があるのは
さすがフランスの老舗ブランドだなぁ...と思います。
6月まで外から見られるようなので、
こんどは中の展示スペースまであがってみようと思っています。