タイムチューブ。
2019.05.11 11:32
先日本屋さんに行き棚を物色していると文庫新刊コーナーにこんなのが。
お・・・おい、俺は漫画を買いに来たんじゃねぇんだよ。
来たんじゃない、んだけど、買わずに無視出来るか?出来る訳あるかーい!
マタギモノの中でも舞台が高度経済成長期(連載当時は割りとオンタイム)というのが痺れます。
そんなモノを読み耽ったせいなのでしょう、ふと「村は今どうなっとるべぇな」と気になり足を伸ばした昨日。
名田庄にある廃村・永谷集落です。
家屋がまともな状態を保っている絵に描いたような「廃村」としては行動範囲の中で唯一。
ついでに言えば自分が小学生の頃はまだ此処に人が済んでいたというパラレルワールド感が、
自分と過去を繋ぐ魔術な魅力を放っており、時々無性に永谷集落の事が気になったりします。
人が住まなくなり30年以上経った今でも数軒の家屋は持ち堪えておりますが、
相当量の積雪を誇る場所ですから徐々に、徐々に地面と一体化して行く事は避けられません。
他の集落になりますが京都では有名な廃村八丁という場所があり、そこの土蔵には銀座の絵が書いてあったそうです。
山の奥の集落ゆえ都会どころか市街地に降りる事も無い子供達に、
「都会ってのはこんなのなんだよ」と絵に書いてあげたモノと聞きます。
その土蔵もとうの昔に朽ち、今となっては高度経済成長期の山村と直接繋がれる場所はこの永谷集落くらい。
観光地では無いんですけどね、もうしばらく、あと少しだけでもその形を残していて欲しいモノです。