捻れているとは?
この何回かで足の腫れの方を題材に捻れるということを書いてきました。
専門家の方は、是非一緒に考えて下さい。
捻れるということは、一枚の布の一つの辺が直線でなく曲がっているということです。
捻れるということは悪いことでしょうか?
なぜ捻れるのかを考えなければなりません。
私はこんなふうに考えています。
それは、構造的に強くするためです。
つまり捻れるというのは、弱くなっているのではなく構造的には強くなっている結果です。
関節への衝撃は筋肉や靭帯だけで補えなかったものを最終的には、経絡?も使って、ショックを吸収している姿です。
それで構造的に身体を守っているのではないかと考えられます。
特に慢性的に関節炎を起こしている場合にこの動画のような捻れが起こります。
そう考えると足の弱っている人がなぜ、捻れるかということがわかるのではないかと思います。
それなら単純に捻れを解消すれば良いということにはなりません。
捻れの構造上、動きに制約が出るということは事実です。絞った雑巾は固くなりますが、絞っていない雑巾は、ゆるゆるです。
本来はゆるゆるの状態で余裕を持たせているのが普通なのですが、足に衝撃が慢性的に加わった時に身体を守ろうとする防衛本能が働き、捻れが起こるというふうに考えると、非常に納得がいきます。
ただ捻挫などの怪我で初期の段階でも十分起こります。それは必要以上にかばった状態を長く続けた時です。
そうなると怪我の処置ではなく、捻れの解消も含めた精神的なケアが必要になってきます。
どうすればスムーズに動けるのかを、その人の心と身体に刻む処置が必要になってくるのです。
これが難しいのです。
痛みを異常に怖がって捻れを作ったまま放置し、生活することでそれを解消できずにいます。
この動画でもわかるように捻れは形状記憶合金のように一定方向に戻ろうとする働きがあります。当然と言えば当然の結果なのですが、足を解剖学的肢位に近づけると、反発して、突っ張ってくる訳です。
この状態は、肉体をいくらいじってもよくなるはずがありません。肉体をいじると余計に悪化する状態だとも言える訳です。このところをしっかり触診し、分析し、調整していくことが求められます。
だから調整は局所には行いません。局所に調整をかけるのは、その部分に問題がある時だけです。