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首都圏映画サークル連合

「Cinema Terminal Gate005」 上映作品発表!

2019.05.13 12:00

Cinema Terminal Gate005への作品のご応募、ありがとうございました。

今回は、常連の団体様は勿論、新しく参加された団体様からも数多くの作品を応募して頂いた結果、総勢46作品の個性光る作品が集いました。


そして前回記事で紹介した審査方法に基づき、先日5/13日に実施いたしました審査会での協議の末、2019年6月22日(土)、6月23日(日)、6月29日(土)、6月30日(日)の計4日間にわたって開催されます、Cinem Termina Gate 005 コンペティションでの上映作品(計16作品)が決定しました。下に記載されているものが今回の入選作品と、合併上映される3min 映画祭の入選作品となります。

気になる上映会場、スケジュール詳細等は後日改めて発表させていただくので引き続きご確認よろしくお願いします。


そして今回のGate 005 開催に先立ちまして、首都圏映画サークル連合代表・鈴江誉志、副代表・山本航平よりコメントが届きましたので掲載させて頂きます。


[代表・鈴江誉志]
お世話になっております、首都圏映画サークル連合代表の鈴江誉志です。
「Cinema Terminal Gate005」、今年も沢山の素敵な作品をご応募いただき誠にありがとうございました。
今回上映作品に選出された監督のみなさま、そして制作に携わったすべてのみなさま本当におめでとうございます。
そして今回選ぶことのできなかったみなさま、本当に申し訳ありません。


「学生映画がより多くの人に届いてほしい」、そう思いながら我々は活動をしています。
私自身制作者として、作品に込めた想い、愛、熱量、またそれ以上に直面する葛藤、迷い、苦しみについて、十分に理解しているつもりです。
しかし、そう思えばそう思うほどに、救うことのできない作品が出てきてしまうことに非常にもどかしさを感じます。
審査とは、そんな人の心を簡単に折ることができる仕事です。
エンドロールに刻まれた名前の数を見る度に、軽々しく選ぶことはできない仕事だと肝に銘じさせられます。


作品を選定する際、様々なものさしがあります。
作品として面白いものであることはもちろんのこと、技術面で優れているもの、作家性を評価するもの、強い賛否を巻き起こすであろうものなど、その軸は多岐にわたります。
我々委員の審美眼は絶対的なものではありません、ですので優れた作品を上から16個選んでいるというわけでもありません。
選ばれなかった作品すべてに選ばれない理由が必ずしもあるわけではありません。しかし、選ばれた作品には選ばれた理由が必ずあると思っています。
今回のシネマターミナルの全日程、全作品を観ることは非常に難しいことだと思いますが、
今回選ばれなかった方にもぜひ、足を運んでいただけたらと思います。
今年は少し形式を変え、選ばれた作品についてなぜ選出したのか、我々委員より会場にてコメントを発表しようと思っております。
中には「なぜこれが選ばれているのか?」、そういう作品もあると思います。しかし、制作者同士の映画祭である以上、賛否が起きてこそこの映画祭の本当の意義があり、批判的視点は必ず、今後の自身の制作に還元できる原動力になるものだと信じています。
今後、全作品に委員より、フィードバックをお送り致しますが、もし足を運んでいただければ「何が評価できて、何が評価できなかったのか」、文面では伝えきれない部分もお伝えできるかと思うので、ぜひお会いして、直接お話しできることを楽しみにしています。


今回の応募作品について、そのすべてがいますぐ外部で勝負できる力があるなんて無責任な言葉は言いません。
しかし、制作者同士で批評をしあい、足りない部分を補い合えば、すべての皆様が絶対に外部で勝負できる力を持つことができると思っています。
実力や才能がないから選ばれないというのは大きな誤解です。
もしそうであるなら、連合の場を利用すればその力は必ず養えます。
「今回、なぜ選ばれなかったのか?」、その理由をひとつ挙げるのであれば、連合委員ないし、僕に見る目がなかっただけの話でしかないのです。
いつの日かそういった作品が、外部で評価され、「連合のやつらは見る目がなかった」、そう思っていただける日が来たら何より幸いです。
そんなみなさまのこともささやかながら応援しております。


自主映画は、そのおよそ半数が完成に辿り着かないそうです。
沢山の障壁を乗り越え、きちんと作品を1本完成させたことは本当に素晴らしいことですし、
また、人に観てもらうことで本当の意味で映画を完成させようとした皆様の想いには敬意を払わずにはいられません。
制作者のみなさんの今後にとって、必ず糧となる映画祭になるよう、委員一同全力で努めますので、どうか今後とも末永くお付き合いいただければと思います。
今後とも首都圏映画サークル連合、ならびに「Cinema Terminal Gate005」をよろしくお願いいたします。




[副代表・山本航平]
 副代表の山本航平です。代表による長文の後にここまでたどり着いた方は少ないと思いますが、一次審査結果・選考基準について簡単に捕捉させていただきます。先日公表した審査方法(「Cinema Terminal Gate005 一次審査について」の記事を参照)にのっとり、応募された全46作品を10名の委員が鑑賞・採点し、うち8名が5月11日(土)の審査会に出席して上映16作品を決定しました。本審査では、事前に集計した採点結果はあくまで参考資料としつつ、原則として協議により選出するという方針を採っています。賛否の分かれる作品や点数による評価が難しい作品について柔軟に意見を交わしあう過程を重視するためであり、同時に、制作団体のバランスを加味しつつ、選出作品のジャンルや系統の多様性を担保するためでもあります。全応募作品について十分な検討ができたとはいえませんが、上記の様々な観点を考慮しつつ、(やや曖昧な言い方になってしまいますが)委員会が「Cinema Terminalという場で上映されるべきだ」と判断する作品を選出することができたと考えています。入選作品のうち(合同監督を含め)6作品を委員による監督作品が占めている点について、審査の公平性が保たれているのか疑問を持たれる方もいらっしゃるかと思います。もちろん審査形態や委員会の体制に改善するべき要素が多々あることは事実ですが、企画者・運営者と制作者とが切り離されず、重なり合っていることが首都圏映画サークル連合の意義であり、インディペンデントで活動する団体が存続・発展していく条件であると述べておきたいと思います。後日、各委員の講評と審査会での議論をまとめたフィードバックコメントを各応募者に送付させていただきます。フィードバックの内容および一次審査に関してご不明な点があれば、お気軽に委員会までお問い合わせください(ただし、応募者および制作者の名誉のため、審査会の議事録を一般公開する予定はありません)。


引き続きCinema Termina Gate 005、ならびに首都圏映画サークル連合をよろしくお願いします。