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「ワーママだからこそできる!子供の自己肯定感を高めるラクラク子育てメソッド!」【前編】

2019.05.13 05:15

2019年3月27日開催

「ワーママだからこそできる!子供の自己肯定感を高めるラクラク子育てメソッド!」

~子供の未来が輝く!弾ける!働くことが好きなママなら迷わずお仕事!ワーママパワーで子供のやる気スイッチをON!~

今回は、MIRAISメンバー向けの講座でしたが、募集から数分で満席となったため、急遽午前午後の2回に増やして開催しました!ゲストの方が各回それぞれに違ったエピソードも織り交ぜながら話してくださったので、両方のトーク内容を合わせて前編・後編に分けてお届けします!


【ゲスト紹介】

吉田采都子さん


<家族構成>

夫、息子(タク)4月~大学5年生、娘(キョン)4月~中学2年生

<キャリア略歴>

・短大卒業後、求人広告営業、ランジェリーバイヤー等に従事。結婚、出産退職。

・後にリクルートにて「ホットペッパー」創刊から11年携わる。

 在籍中、全国TOP表彰多数。3年連続ぶっちぎりTOPでの通期MVP受賞で殿堂入り。

・退職後ママ向け資格取得事業をオリジナルで立ち上げママ向けビジネス開発。

 1500人のバースデープランナー育成事業に従事。

・現在は、海外パーティグッズのPRとして活躍中。同時に、怒涛のワーママ時代の子育て 経験で培った【自らチャンスを掴む子供を育てるメソッド】をママ向けに展開中。

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はじめから笑顔が印象的だった采都子さん、午前午後通してずっと笑顔で、溢れるポジティブパワーが伝わり、聴く側にもエネルギーがみなぎります。会場の熱量は最初からMAX!ものすごくパワーをもらう会でした。

どちらの回も、「自己肯定感の高い子供を育てるのは、ワーママだからできる、ワーママしかできない!」という話から始まりました。


母がイキイキしているとこどもの自己肯定感が高まる

ー育休中のママは、春から復職される方が多いと聞いています。不安など様々な思いがあると思いますが、MIRAISには「仕事が好き」という方が多いのではないでしょうか。

仕事が好きなママが、復帰にあたり、社会の目を気にすれば「自分の好きなことをして…」なんて声もあるかもしれませんが。でも仕事したほうが生き生きできるから、頑張ればいいんです。迷ったり、頑張ったり・・・そんなみなさんに今日は勇気をあたえられる時間になったらと思います。

わたしは、めちゃくちゃ自己肯定感の高いふたりの子供のママです。4月から大学5年生(笑)の男の子と中学2年生の女の子、ふたりとも「絶対自分はできる」と思っているんです。学力は別に普通ですが、先生には絶対無理と言われた受験にも通ったりとか。

私はといえば、ほんとに忙しく働いてきて、子どもにずっと伴走してきたとかではないですし、何か仕掛けたりしているわけでもない。

 しかも、「お母さんが家にいないと子どもが不良になる」と本気で信じられていた時代でした。ドラマもそんなのばっかり(笑)。それなのに、自己肯定感が高い子が育てられるのか? ワーママって「忙しいと自己肯定感を育てられない?」と思いがちですが、絶対そんなことはないんです。

むしろ親が子育てに介入しすぎないためにも働くことは子育てに最強。お仕事したほうがいい!いつも一緒にいて、「あれしなさい、これしなさい」っていうのは子どもにとっては迷惑!絶対ワーママのほうが、自己肯定感最強の子になりますよ!


ー男子は4年生くらいまでは言うことをきくが、女子はもっと早く言うことをきかなくなるし、いずれにしても本人発のことでないと本人はおもしろく感じないものです。

ちょっと親と子供の距離があった方が、こどもは工夫したり楽しんだりしてくれるから、とにかくその様子を褒めましょう!

働いていると目が行き届かなすぎるのが、むしろいいんです。親がやりすぎると、こどもは「親が自分のことをできない子と思っているのでは?」と感じてしまうものです。

ちなみに、男の子はママにかっこいいところしか見せたくないんですよ。だからあれこれ言いすぎるのは悪循環になります。

5年生くらいから「ママと一緒にいるところを見られたくない」感じが出たり。息子に関しては、「年の離れた妹の誕生→妹の世話をする→母は自分に(息子)に感謝する」という経験がよいスパイラルになっていったんだと思います。

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<キャリアのエピソード>

9歳差のお子さんを育てながら、さまざまなキャリアを経て、常に最前線で成果を出している采都子さん。それぞれの場面でのエピソードを伺いました。

●新人時代

・新卒では求人営業、表彰はあまりされていなかった。女性系のクライアントは得意でした。会社は好きでしたが、自分の強みを生かした仕事を求めて退職。ただの人気者は嫌でした。

・当時はエスティローダーが一番のクライアントでした。そこにヘッドハントされて転職したものの、9ヵ月で退職。クリニークの美容部員のキャリアビジョンを創る仕事でした。そのあと、池袋西武の仕事。新しいことをする人間は好かれず年功序列。強みを生かす仕事ってこれだっけ?と思い、すぐ退職しました。

・JTBの子会社で採用系の仕事をちょっとやり、評価は良いけど(意欲的に提案したり取材したり今までないことをしたので)、退職を決めました。

●バイヤー時代

・前職の部長からとあるトリンプの営業の女性に似ていると言われ、インポートランジェリーの会社へ2回目の転職。25歳のときです。膨大な在庫を売るために採用されたんです。都内は景気が悪くてダメでしたが、郊外の洋品店は発注してくれました。

 95年アメリカではおしゃれなパッケージのワンダーブラが売れていたけど、日本はワコール・トリンプで牛耳られていて全然売れない。さて、これはどこで売る?「郊外のおばちゃんの店じゃなく、ソニプラで売る!」と決めたんです。

 ソニプラの商談ルームで大声でプレゼンしていたら、隣のブースにNY帰りの女性バイヤーさんがたまたまいて、「これいいよ~置こうよ!」って言ってくれました。

男性の担当者は絶対売れないと猛反対でしたけど、代官山店に入れてもらったら、それはもうがっつり売れました。7000円単価が50本も売れると、単価が高く代官山店の売上が大変なことに。その後、「ワンダーブラに次ぐ何かを探してきてほしい」と言われるようになって、色んな国へ出張に行きました。わたし、英語はできないけどパワーと運があったんですよ(笑)。

●結婚・出産

・バイヤーの仕事絶頂期に結婚しました。今結婚しないとどこかに行ってしまうと思われたのかもしれません(笑)夫の実家はサザエさんのような家。職人一家の長男。子どもが生まれたら家にいるという価値観。仕事は天職だったけど、そういう家に憧れもあったり、吉田家の雰囲気に反旗を翻す意思はなかったので、仕事を辞めました。(辞めてからすごく後悔した。)

・上の子の時は一度仕事を辞めて専業主婦になりました。仕事は楽しかったし成果も出していたけれど、そういう時代でした。息子はいつも良く寝たし、おんぶでぐずらなかったので、色んなところに行っていて、仕事はできると思いました。

「社会復帰しよう!」と意気込んだものの、ガストの早朝バイトしかなかった。そういうふうに後悔するのはもうやめようと思い、下の子は3か月で復職しました。だから「育休」はあまりとっていないです。今でこそこんなポジティブ!元気!な私ですが、働くなかではほんとネガティブな時もありました。

・こども7か月の時に夫が突然仕事を辞めたんです。ラッキー!と思って、また仕事を始めました。家に入るのが当たり前、と思っていた義母も、この頃には応援してくれていました。当時元麻布に住んでいたが、突然貧乏になり、こどもを抱えながら物件巡りしてました。この経験で、子どもを職場に連れて行っても問題ないと思っていました。

●二人目妊娠中の転機

・一方、下の子を妊娠中は壮絶なワークスタイルでした。リクルートのホットペッパー事業の機運をかけた大きな商品転換の時期で、猛繁忙期だったんですよ。

 独身の皆がうらやましくなった。夫は協力してくれないし、ホルモンバランスを崩して鬱っぽくなりました。もう何やっても涙が出てきちゃう感じです。

 このとき、泣きながら原稿を書いていて夫に電話したんですよね。そしたら、おにぎりを100個くらい買ってもってきて、編集部の皆にふるまってくれました。

「普通は、止めるんだと思うんですが、この人は止めても働くので、皆さんよろしくお願いします」と言いながらです。この出来事で鬱症状はなくなりました。

ちなみに、妊娠6ヵ月くらいでグアム旅行に行ったり、妊娠7か月くらいで骨折したり。出産3日前まで働いて、達成感いっぱいのまま出産を迎えました。入院中の病院でも、隣のベッドが焼肉店のオーナー奥さんで。そこでも営業かけて受注してました(笑)。

・出産後は、不安も大きかったです。会社(リクルート)では活躍していたけれど、時代や商品も変わっていくし、もう復帰後の居場所がないかも…と思ったことも。加えて、「もう十分頑張ったしもういいんじゃない?」などの”魔の言葉”も。でもそれらに惑わされないで、あとで後悔しないために、働きたいようにやり続けよう、と決めたんです。

ー自己肯定感が高いとどんな好影響があるのでしょうか?

・ポジティブでプラス思考

・物事に意欲的かつ集中して取り組める

・失敗を恐れずチャレンジ精神がある 

・ネバーギブアップ

・人と自分を比較することが少なく幸福度が高い

・他人を尊重しコミュニケーション能力が高い

・自分の感情や衝動をコントロールできる


<ご自身の自己肯定感UPエピソード=原体験>

ー最初から自分の自己肯定感が高かったわけではなく、むしろ真逆でした。高校時代に経験した、大使館外交員宅でのベビーシッターのアルバイトが、自己肯定感を支え、人生観を大きく揺るがす経験になったんです。

ー銀行員だった両親が脱サラして公文式の教室をやっていたり、住んでいたエリア(浦和)も“学習指導要領にそった教育”という道を外れるとダメ、という教育熱心な環境。両親ともに忙しくて、いろんなことを自分で考えたし、お金はかけてもらっていたけれど、自己肯定感の高まるような声がけはなかったし、「ダメね、建設的な大人になれないよ」なんて言われて育ちました。

ー高校受験で第一希望に落ちて都内の私立に進学し、かなり自信をなくしていました。高1で始めたコンビニバイトでは、「仕事が出来ない高校生」が前提で、やってはダメなことを教えられるばかりで全く面白くなかったんです。学校から近い広尾/麻布エリアには、大使館が多く、外交員ファミリーをよく見かけていたんです。また、POPで可愛い、華やかな海外モノが大好きだったので、明治屋やナショナル麻布マーケットによく出入りしていて。

そこに貼り出されていた「ベビーシッター急募」という1枚のチラシが目に留まりました。子ども好きでもなく、英語ができるわけでもなかったが、外交員ファミリーの雰囲気や、大きなお家への憧れなどから、すぐに電話で応募。電話に出たのは5歳の女の子だったのですが、その子が楽しそうに話す様子を見た大使館マダムから、即面談に呼ばれて。立ち振る舞いや雰囲気、子どもとの相性の良さなどで即決採用されたんです。学歴や経験ではなく、「あなたはあなたのままでいい」と認めてくれて、しかも「どうやったらあなたは安心して仕事ができる?」とこちらの意思を尊重してくれるし本当に謙虚。そりゃもう期待に応えたくて頑張っちゃいました!

ープロとして採用しているから方法に対して口出しせずに任せる、という方針。

そして、何をやってもオーバーに褒めてくれて。些細なことでも気づき、褒めて認めてくれ、さらにそれを第三者にも伝えてくれる。小さな成功体験・肯定感の積み重ね。その期待に応えるためにやれることを最大限努力した。クライアントからの愛や期待に応えるために、努力もするし工夫もするようになった。それがわたしの自己肯定感のルーツです。大好き・愛している・ありがとうという言葉を浴びて、自分の考え方が変わりましたね。

自己肯定感が高まったことで人生がドラマチックになるんです。景色が変わるというかね。それまでは恋愛もそんなにうまくいってなかったのが、急に積極的になったりとか(笑)。

ー子どももきっと同じだと思うんです。


<子どもたちの自己肯定感を高める子育てメソッド>

最初から、「自己肯定感を高めよう!」と張り切って育ててきたわけではないです。ワーママとして目の前のことに全力で成果を出し、忙しく過ごしてきたからこそ得られた部分も多くある!だから、ママが働く背中を見せ続ける、楽しんで人生を切り開いていく様子を見せ続けること、忙しいからこそできる方法が、子どもたちの自己肯定感を高めることに繋がっている実感があります。だからママたちには子どものためにも働き続けてほしい!と伝えたいんです!

わたしは、ずっとMAXフルパワーで仕事をしてきました。特にホットペッパー創成期の営業は多忙を極めていて、最も忙しかった時期は、上の子3年生+下の子妊娠中(!)。自分の育った環境からも、「働く母が当たり前」というマインドでいたが、それでも上の子を産んだ22年前は罪悪感もあった。「子供がかわいそう」「犠牲にしてまで」という周りの声…それでも、楽しそうに、生き生きと、煮えたぎるパワーでアクティブに仕事をしていたからこそ、2人の子どもが自分もそうなれる、と自己肯定感高く育ったのかなと思う。

仕事では、独身メンバーばかりだったけど、子育てしながら働いて、それでも全国トップの業績をとり続けていました。子育て中=時間や場所の制約がとても大きい、だからこそ効率化できて、より高い成果につながったと思います。例えばホットペッパーでは月間150件くらい担当していた時期もあったけれど、営業トークをパターン化したり、原稿提案に力を入れるクライアント群や時期など、緩急をつけていました。そして「それができるのはあなたのおかげ」と子どもたちに感謝を伝え続けていた。

子どもは働く母の姿をよく見ています。当時子育て中は自分だけ、特に確認や許可をとったりもしなかったけど、わたし本当にめっちゃ売ってましたからね(笑)微熱で預けられない時や夜遅くなる時は子どもを会社に連れていくことも結構ありました。(保育園からピックアップして連れて戻ったりも)。きっついミーティングの最中に、窓の外を見てる息子が「ひこーき!」とか言って和んだりもしましたね。

 こどもをフットボールのように抱えて走り回ってた、とか言うと「かわいそう」とか、「そんなにしてまで」と言われることもあったけど、結果として、周囲の大人に可愛がってもらったり、親の私よりも優秀な大人たちに遊んでもらえたことは、子どもにとってもいい刺激だったと思うんです。興味の持たせ方とか視点も違う大人と接するのは家ではできない環境。同じ人に会うよりも、いろんなバリエーションの人にあわせることができたから。

保育園にずっと通っていたし、いつも周囲の小さい子を引き連れて遊んでいたから、いまではお兄ちゃんは最強のベビーシッター。(それをよく見ている妹も同じく!)土日のイベント仕事の時などは2人にお願いすることも多数。ちなみに、周りの大人が「ほんとにありがたい!すごい!」と褒めてくれるから、より自己肯定感UPに繋がっています。

お兄ちゃんは、9歳差の妹ができた時も本当に頼りになった。マタニティブルー/産後鬱っぽくなった時に、「助けて」と頼ったら、“なんとかしなきゃ!僕がやるーーーー!”というスイッチが入ったようでした。弱ったママを助けたい、力になろうという気持ちや責任感。いつもこちらが手を差し伸べていたわけではないのに、自然とこういう感じに育ってくれている。当時3年生の息子を、ハタチくらいのパートナーのように思って頼っていました。


自己肯定感高く「自分は幸せ」と感じてほしい

一流大学から一流企業というルートより、幸福感が大事。自分は幸せだ=自己肯定感 を感じられる人になってほしい。日本人は、欧米や先進国に比べると自己肯定感が圧倒的に低い。自分は長所はない人間だとか。その調査結果を見ていると暗い気持ちになります。

一方で、子どもに「関わる」ことが善となっているけれど、関わりすぎることで、自分で決められなくなっていくし、自分で決めたことに自信を持てなくなります。

必要以上に関わりすぎない。子どもが「自分で選ぶ」ことを大事にしています。

 親がやってしまう、先回りすることは、子どもの自我を遮ってしまう。自分で選び、自分でやって、自分で楽しむということをさせましょう。そして、こどもが自分で選んでやったことに対して反応する、「なぜ?」とか関心を持ち、「いいね!すごいね!」と拍手したり感心したりします。そうすると子どもは、「自分でやったことに関心を持ってくれた!自分は認められている、愛されているんだ」という良いスパイラルに入っていけます。

正解を教えない!親の価値観を押し付けない!伴走し続けない!

⇒それは、道をふさいでしまっているのと同じです。

全部自分で選ばせることで「自分で自分の今日を作っていく」。

ーいい具合の距離があるほうが自己肯定感が養われると思います。子供の感覚と大人の感覚は違うもの。例え無駄なことと思ってもやり通させることに意味がある。自分でやりたいと思ったことをやらせ続けることで、人生を切り開く力が高まる。

あと、性別について。男の子と女の子は、違う生き物です。息子は、頼んだらほいほいやってくれるけど、娘は、生まれた時から、ものすごい自分の意思がはっきりしていました。例えば、おっぱい飲んでも、「寝ないぞ!」みたいな。自分の軸がしっかりしています。だから、娘がやりたいようにやらせようと思って接してました。例えば、保育園に着ていく服は、時間かかるけど前倒しして、選ばせていました。そこに「褒める」をプラスしたら、「でしょ!」って得意顔をしてきます。保育園児でもです。そこで彼女は、「私が今日を作っている」という感覚が養われていくんですね。

毎日毎秒こどもを見ているとイラついてしまうので、程よい距離感でたまに「合いの手」を打つくらいでいいんです。時間感覚も大人と違うので、「早く」や「無駄なことをやってどうするの!」ではなく。大人には無駄なことと思っても、こどもが自分の価値観でやったほうが、より価値があるわけです。

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前編はここまでです。いかがでしたか? 自分で考え、自分で選択肢し、「自分はできる!愛されている!」という自己肯定感を高めたら、おのずと好循環のサイクルができあがる。そんなメソッドを作り上げた背景とそれを実行するための心得が伝わったのではないでしょうか。

後編は、「お子さんたちのハイパー自己肯定感エピソード」の紹介と盛り上がった「Q&A」をお届けします!

続きもどうぞお楽しみに~!!