群馬観戦2試合目。ホワイトスターvsメニーナ
2019年5月12日、NTT図南サッカーグラウンドを会場に、
2019関東女子サッカーリーグ1部第4節
群馬FCホワイトスターvs日テレ・メニーナ
の試合が、15時キックオフで開催されました。
前々日に、群馬FCホワイトスターの牧井毬音選手が24才の誕生日。
前日に、同じ群馬FCホワイトスターの小髙愛理選手も24才の誕生日。
AC長野パルセイロレディースを経由して、1日違いの誕生日の2人が同じチームに。とりあえず祝おうという事でこの試合を観戦することは少し前に自分の中で決めていました。他にも前回の試合で、群馬で何人か面白いなと思う選手が分かってきた事。また、日テレ・メニーナの選手の中には、私が観戦した4月7日のなでしこリーグカップでベレーザとして出場していた選手が何人かいた(柏村選手と土方選手がスタメン、大山選手が途中出場、野田選手がリザーブ)のもあり、両チームに注目選手がいて楽しみなカードでした。
会場のNTT図南サッカーグラウンド(図南スーパーグラウンド)は、事前に調べてはいたんですが入り口までの経路が分かりにくい!他の観戦者からも、何人か迷ったという声がありました。また、何故か男子トイレのみ仮設4基という謎仕様。工事中?女子トイレはちゃんと建物の外から直接入れるっぽい案内がありました。また、観戦できるサイドの金網のすぐ向こうが藪という困った作り。この下の横断幕の画像な感じで、樹木の枝が手前までせり出してきてます。昨年9月、湯郷Belleの一番上の段の練習場見学がこんな感じで、足を10ヵ所以上蚊に刺されたいや~な記憶が甦りましたが(笑)この日はそれほど刺されませんでした。夏場は心配ですけど・・・。
両チームの横断幕。
アップ中の牧井選手。
アップ中の小髙選手。
スコアボード。簡易とはいえ、ちゃんと用意してあります。
先日の北信越1部の試合では、スコアボードありませんでした。この辺、見習った方が良いなあと思います。
私のブログでは、基本プレー中の画像は掲載しない(許可があったり禁止のアナウンスが無い場合は掲載する場合も)のですが、日テレ・メニーナの選手はこの日もスタメンが中学3年生主体(高校1年生3人、中学3年生6人、中学2年生2人)の為、メニーナの選手が写っていない写真のみ掲載します。
群馬FCホワイトスターの円陣直前。
試合の前半は、お互いカウンターを繰り出すような展開。群馬FCホワイトスターは、タテへの推進力を活かし決定機を何回か作り出すものの、クロスバーやポスト、GKなど色々なものに防がれ(笑)得点できず。対するメニーナは、群馬の3バックの裏に大山選手ら中盤中央から斜めに通すパスが良く通り、サイドから決定機を演出しますが、DFやWB陣の踏ん張り、またノイアーばりにDFの裏をカバーした小髙選手の飛び出しでシュートを撃たせません。
で、裏狙いのパスで敵味方関係なくどう見てもオフサイドのシーンでも、恐らく意図的でしょうが誰かが触るまで(プレー関与ではなく、触れるまで)副審が旗を上げず、主審もオフサイド取らずで、無駄な選手同士の接触が3度ほどありました。選手は笛が鳴るまでプレーを止めないので仕方ありませんが、ジャッジに関しては、以前はプレーに関与の意思を示した(反則者がボールに対してプレーしようとした)時点でオフサイドを認定していたような。本来止まっているはずのプレーが止まらずに選手がケガでもしたら、それこそ何の為のジャッジ、反則なのか。昨年の国体予選の時にも苦言を呈したことがありますが、審判団の皆さんが大変なのも分かりますが、先ずは試合を壊さず、選手を壊さずを前提にしていただきたいと願っています。
そのまま0-0で終わるかと思いきや、前半終了間際のCK、ショートコーナーから群馬FCホワイトスターの18番兼重紗里選手が頭で合わせて先制に成功します。
後半も同じような展開が続く中、徐々に群馬FCホワイトスターが優勢になってきます。ポゼッションはメニーナの方が前後半共に上だったと思いますが、中盤のパスの出所が抑えられて一発で裏を取るようなパスが出なくなり、サイドの攻防自体も、WBと左右のCB、また中央で絶妙のカバーリングを見せる10番相沢優里選手の働きで、前半の鋭さを見せられなくなっていったように見えました。
10番の相沢選手、早稲田戦よりも一段良く見える気の利いた守備。バックパスして良い局面と、バックパスは危ない場面を正確に判断しての切り返しやドリブルなど、フランクフルトの長谷部選手もこんな感じなんだろうかなと思うほど、最終ライン中央で存在感を見せていました。
対するメニーナ。ベレーザの試合でも出ていた3選手を中心に、ボールテクニックやドリブルなどは本当に上手い。ただ、サイドを折角突破しても、スピードを緩めたりパスを選択したり、強引さという部分はほとんどなく、同じカウンターでも群馬の方が成功率は低くてもひとつ突破すれば決定機を作り出せる「怖さ」があったように思います。エリアの外だろうが中だろうが、前線に自分しかいなくても強引にシュートまで持ち込む。そういった意識の差が、現場で見ていた観衆には意外でもある、シュート数20対1という大きな数字の差に出たんだと思います。まあメニーナは育成重視で、その辺は意図的なのかもしれませんが。
それでも1-0の膠着状態が続く中、群馬FCホワイトスターは選手交代により4-4-2へ布陣変更。サイドの攻防が同人数になり、ますますメニーナの攻め手が減っていきます。そして84分、待望の追加点。右からのクロスが流れたところに飛び込んだのは14番山里ありす選手。
カメラのレンズ越しに、何人かの選手が祝福に来て・・・後から来た黄色!?GKの小髙選手(笑)ハイタッチして慌てて自陣に戻っていきますが、キックオフされそうで、観客からも「戻ってー!」という声が(笑)
後で聞いたら、良く知る先輩で、自分と同じ膝十字靭帯の大ケガを負ったこともある山里選手のゴールを何としても祝いたかったそうで。
更に88分には、DFラインからのロングパスで右サイドを突破した20番間庭遥香選手が、そのままドリブルで中央に切れ込んでダメ押しの3点目。
試合は3-0で終了。双方に見所はあったものの、終わってみれば群馬FCホワイトスターの完勝でした。
快勝を喜ぶ群馬FCホワイトスターの選手の輪に、小髙選手と牧井選手も。
1点目の兼重選手、3点目の間庭選手と喜ぶ小髙選手。
早稲田戦の後もあった、全員並んでの応援への御礼と、キャプテン相沢選手の試合総括。恒例なんでしょうね。
牧井選手。この日はメニーナの2番11番と、サイドでの攻防が激しく、守備でも奮闘。メニーナ2番の柏村選手(カップ戦とはいえパルL戦で先発、かなり期待されてると思われる中学3年生)に奪われたボールを即座に奪い返したり、後半は相手CBとゴールラインギリギリでの対峙から綺麗にドリブルで抜き去ったり。凄く走っていました。中5日の次の試合に向け、ゆっくり休んでください。誕生日おめでとうございます!
小髙選手。パルLでは公式戦が無かったのでプレースタイルについては正直知らなかったんですが、チーム戦術もあり、セービング以外でも色々見せてくれてます。前半、1回キックミスで観客から悲鳴が出ましたが(笑)自身先発3試合目で、初の完封勝利おめでとう!ケガしないように、しっかり休んでください。誕生日おめでとうございます!
関東1部とはいえ、試合後のテントなどの片付けも選手やコーチ陣が総出で行っていました。牧井選手と小髙選手に誕生日プレゼントを渡そうと待っていたんですが、地元の方はほとんど帰ってしまい、残っていた人の大半はメニーナの関係者(親御さんかな)の方々、あとは小髙選手のお友達と私だけ・・・。凄い気まずかったですwでも、待った甲斐あって、牧井選手と小髙選手といくつか話せる時間も貰って・・・楽しかったです。ありがとうございました。
群馬FCホワイトスターは現在2勝2分けの無敗で、得失点差で現在2位。ホームゲームは2戦2勝。次節はホーム前橋総合運動公園で、浦和レッズレディースユースと対戦です。