京都庭園散歩 源光庵(2019年05月)
場 所:京都市北区鷹峯北鷹峯町47
拝 観:無休
拝観料:400円(紅葉時は500円)
拝観時間:9:00~17:00
曹洞宗の寺院で、山号は鷹峰山。正式名称は鷹峰山寶樹林源光庵。本尊は釈迦如来。
貞和2年(1346年)に臨済宗大徳寺2代徹翁義亨国師の隠居所として開創。当初は復古堂と呼ばれていました。その後、1694年(元禄7年)に卍山道白により曹洞宗に改宗されました。本堂もこの年に建てられました。
鷹峯源光庵前バス停を下りて西に少し歩くと入口があります。
表門を入ると右手に墓地に向かう門があり、左に進んで右折れすると山門があります。
山門の右手前には鐘楼があります。
山門の扁額
山門を入ると正面に本堂があります。
左には享保4年(1719年)建立の開山堂があります。
左手前にはツツジとカキツバタの庭があります。
右手には庫裡があり、受付に通じる石畳があります。
山門を入って右手に大きな紅葉があります。
庫裡で受付をしてまず書院へ。
書院は右側に3室が南北に並んでいます。庭がL字型に書院を囲んでいます。左側が本堂です。
手前(南側)の部屋。
真中の部屋には、山口雪渓筆の襖絵があります。山口雪渓は、江戸時代中期の京都で活躍した漢画系の絵師です。粉本主義に反発し、宋・元時代や室町時代から桃山時代の水墨画に傾倒しました。作品には仏画や花鳥画があります。
北側の部屋には床の間があります。
北側には北山を借景とした枯山水庭園があります。
西側は書院と本堂に囲まれた苔庭があります。
書院から右の本堂へ。
本堂は元禄7年(1694年)の建立で、天井板は伏見桃山城から移築したもので、慶長5年(1600年)に徳川家家臣鳥居元忠らが石田三成の軍勢に破れ、残った380余人が自刃したときの跡が血天井となって残っています。本堂は北側に大きく3つの部屋があり、南側は回廊となっています。
中央の部屋には本尊の釈迦如来と脇立の阿難尊者と迦葉尊者を祀っています。
その東隣の部屋には丸窓と角窓がありそれぞれ悟りの窓、迷いの窓と呼ばれています。悟りの窓は円形に「禅と円通」の心を表し、円は大宇宙を表現しています。迷いの窓は角形に「人間の生涯」を象徴し、生老病死の四苦八苦を表現しています。南側には回廊があり、北側は大きく3つの部屋に分かれています。
西側の部屋には床の間があり、更にその西側は露地庭となっています。
回廊の突き当りの天井に駕籠が吊り下げられています。
本堂を出て山門を潜り表門へ。
2019年05月09日撮影