人は体験したことでないとわからない
経営者さんからの相談。
社員から給料を上げてくれと
依頼があったそうです。
人間は無い物ねだり
自分の会社の幸せなところなんて
他と比較したことがないからわかりませんし、
結局のところミッションでの強い共感がなければ、関係がうまくいかなくなってしまいます。
経営者とは心優しいもので
社員チームメンバーの成長を願って
自分がやったほうが早いものをあえて高い人件費をかけてまで仕事を作ってあげたりしているもの。
しかし、
「給料を上げてくれ」
の要求。
誰でもできるくらいの簡単な仕事をお願いしているにも関わらず、です。
結局のところ
社長が走り回り、売上を作り
その人たちの人件費を払うために働かされているようになってしまいます。
このクライアントには
「その作業
誰でもできるものだったら
外注化をオススメします」
と伝えていた件でした。
仕事をお願いしている人が縁故関係であったり
なんらかのご縁があるケースでは
効率化を提案するコンサルタントとしては
デリケートな部分。
しかし、伝えるべくところは伝えておかないと
「何で言ってくれなかったんですか」
となってしまいます。
だから、伝えておくこと。
そして経営者は、
自分でやってみないとわからないもの。
ですから、自分でやってみて気がついて
ダメージの少ないところで食い止めてあげるのもコンサルタントの腕の見せ所なのです。
仕事が属人化しないように
なるべく早いうちから外注化。
そして誰でもできるように
マニュアル化。
長期を見据えて
今何をするか。
付け焼き刃の動きをするか
資産になる動きをするか。
1つの動きでレバレッジをかける。
子育てに例えると非常にわかりやすいです。
人は体験しないとわからないので
体験させてあげて転ばさせてあげるのも
親としての優しさ。
何でも与えすぎると
自分で考えない言われないと何もできない
子どもを育ててしまいます。
あなたが優秀なコーチ、コンサルタントであるならば
自分で考えて動けるように
そっと見守ってあげましょう。