アメリカで妊婦生活 飲んでも大丈夫なお薬
こんにちは。
アメリカで安定期からを過ごしています。
幸い悪阻もそこまで酷くなくって、のんびりと毎日を過ごしています。
(ちなみに英語では、悪阻のことを morning sickness と言うそうです。)
悪阻終わりに、時差ボケもあってか、頭痛に悩まされた2週間ぐらいがありましたので、
当面使う可能性があると思われる 吐き気どめ(メトクロプラミド=プリンペラン) や 鎮痛薬(アセトアミノフェン) は日本から持ってきました。
が、その他の薬は特に持ってきていません。
ちなみにアメリカでは、鎮痛薬(アセトアミノフェン)は1000mgを6時間毎に内服しても大丈夫(つまり1日最大で4000mg)と説明を受けましたが、日本では成人の1日最大内服量は1500mgとされています。
そんなに飲んで本当に大丈夫なの!?とびっくりしました。
日本とアメリカでは事情が異なるのですね。
妊婦健診にかかった時に飲んで良いお薬を教えて頂いたので、メモがてらアップしておきます。
- Retin-A -- アクネ (ビタミンA誘導体)
- Pepto-Bismol -- 下痢止め (次サリチル酸ビスマス)
- Aspirin (アスピリン)
- Ibuprofen (イブプロフェン) / Advil / Motrin -- 解熱鎮痛薬
- Naproxen -- NSAIDs, 非ステロイド性抗炎症薬
- Midrin -- 偏頭痛薬
- Bactrim -- 抗生剤(ST合剤)
- Narcotics -- (医療用)麻薬
つぎに飲んでも大丈夫なお薬 (市販薬を中心に) をアップします。
これ以外にも飲んでも大丈夫なお薬は沢山あるそうなので、適宜産婦人科に相談してくださいとのことでした。
- Benadryl -- ジフェンヒドラミン = 第一世代抗ヒスタミン薬 (日本ではレスタミン)
- Claritin -- ロラタジン = 第二世代抗ヒスタミン薬 (日本でもクラリチン)
- Zyrtec -- セチリジン = 第二世代抗ヒスタミン薬 (日本でもジルテック)
- Allegra -- フェキソフェナジン = 第二世代抗ヒスタミン薬 (日本でもアレグラ)
- Benadryl -- ジフェンヒドラミン = 第一世代抗ヒスタミン薬 (日本ではレスタミン)
- Tylenol PM -- アセトアミノフェン(解熱鎮痛薬)+ジフェンヒドラミンの合剤
- Tums / Rolaids -- 炭酸カルシウム
- Mylanta II / Maalox -- アルミニウム塩・マグネシウム塩
- Riopan -- アルミニウム塩・マグネシウム塩複合体
- Zantac -- ラニチジン = ヒスタミンH2受容体拮抗薬 (日本でもザンタック)
- Pepcid AC -- ファモチジン = ヒスタミンH2受容体拮抗薬 (日本ではガスター)
- Nexium -- エソメプラゾール = プロトンポンプ阻害薬 (日本でもネキシウム)
- Prilosec -- オメプラゾール = プロトンポンプ阻害薬 (日本でもオメプラゾール)
- 日本の添付文書には、動物実験(ウサギ)で胎児毒性が認められたが、ヒトでの報告はないとのこと
- 乳汁以降があるそうなので、授乳中は避けた方が良いかも知れないです
- Robitussin -- 鎮咳薬 デキストロメトルファン (日本ではメジコン)
- 日本では妊婦への安全性は確立されていないとされており、有益性投与(有益性が上回る際に投与)となっています
- Robitussin DM -- デキストロメトルファンと去痰薬のグアイフェネシンとの合剤
- Sudafed -- 鼻づまり薬 日本ではプソイドエフェドリン
- Tylenol Cold -- アセトアミノフェン、デキストロメトルファン 、第一世代のアルキルアミン系ヒスタミン受容体拮抗薬であるクロルフェニラミン、α1受容体選択的アドレナリン作動薬であるフェニレフリンの合剤
- Chloraseptic Spray -- うがい薬
- Imodium -- ロペラミド 日本では有益性投与
- Amoxicillin -- β-ラクタム系抗生物質
- Ampicillin -- β-ラクタム系抗生物質
- Cephalexin -- β-ラクタム系抗生物質
- Penicillin -- 日本でもペニシリン
- Erythoromycin -- 日本でもエリスロマイシン
- Azithromycin -- 日本でもアジスロマイシン
- Nitrofurantoin -- 日本未発売 Not in 3rd trimester (妊娠後期には飲んではいけません)
- Saline nasal spray / rinse -- 生理的食塩水
- Flonase -- 点鼻薬 コルチコステロイドの一種
- Vitamin B6 25mg -- ビタミンB6
- Unisom 25mg -- 抗ヒスタミン薬 日本は未発売
- Dramamine -- 抗ヒスタミン薬 (日本ではドラマミン)
- Antevert -- 抗ヒスタミン薬 トラベルミンの1成分
日本の産婦人科で処方されるプリンペラン(吐き気どめ=メトクロプラミド)はこのリストには入っていませんでした。日本でも有益性投与のようです。
- Docusate sodium 50-100mg -- ジオクチルソジウムスルホサクシネート
- Metamucil / Fiber con -- 食物繊維
- Mira-Lax -- ポリエチレングリコール
- Milk of Magnesia -- 水酸化マグネシウム
- Preparation H -- 有効成分はフェニレフリン(α1受容体選択的アドレナリン作動薬)
- Witch hazel pads -- 植物由来成分であるウィッテヘーゼル
- Miconazole -- ミコナゾール (アゾール系抗真菌)
- Clotrimazole -- クロトリマゾール (アゾール系抗真菌)
- Terconazole -- テルコナゾール
- Acetaminophen (Tylenol) -- 1000mgを6時間毎(つまり1日最大で4000mg)内服可
お薬を見てみた感想は、アメリカで各自飲んで大丈夫ですと書かれているお薬のいくらかは、日本では有益性投与となっているお薬であるということです。
確かに常用するお薬ではないと思いますし、また当然のことながらすごく危ないお薬もリストアップされていないので、飲んで良いお薬を前もってリストアップしてもらっていると少し安心できるかなということでした。効率的なシステムのように思いました。
もちろん、これらのお薬を飲まなくても大丈夫であることを祈りますが、慣れない海外生活+妊婦生活で何が起こるかはわからないので、少しは知識がある方が安心ですかね。
私は日本では飲んで良いお薬リストはもらいませんでしたが、日本でもこういうサイトがあります。
👉 http://kobemc.go.jp/wpbase/wp-content/uploads/2016/10/yakuzai800815.pdf
それではまた。