Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

そうだ、ニューヨークへ行こう

【欧州:ベルリン】Day 8

2019.05.14 19:12

昨日、ガッつき過ぎたか、寒い中、待たされてたか、調子の出ない朝。

午前中をダラダラと過ごし、日本の皆様と業務連絡や日常会話をチャット。

まぁ、こんな日もありだなー。引きこもるかなぁ。ストックホルム以来、引きこもってないし。

いやでも、バスのチケット余分に買っちゃったし、とりあえずは動こう。


まずは郵便局がてら、近くのギャラリーで開催中の写真展を愛でに。

バウハウスで学んだAlfred Ehrhardtの1930sの作品「DAS WATT」(有名な砂浜のヤツ)と、それに影響を受けた米国人写真家David Batchelderの作品展。

やっぱりEhrhardtは陽光の使い方が上手いなー、朝陽かなぁ、夕陽かなぁ、などとフムフム。

それに引き換え、Batchelderとやら、ダメダメ、真似したってぜーーんぜん違う!

と、グダグダに疲れながらも、スイッチがONになった写真展だったー。


その勢いで、トラムで1hのバウハウスの建築家Ludwig Mies van der Roheの建てた湖畔の家に行こう、、と思ったら、雲行きが怪しい。湖畔なのに。。

ダルいし明日にしようかなーと散々悩んだけど、1h座ってりゃ着くんだから、行こう!明日からもっと天気が悪くなるみたいだし。。

と、意を決して出掛ける。


案外、アッサリと着いたんだけど。

雲の隙間から日差しが!!良かった!!

建物自体が博物館。

いや、これだけなんだけど。

1932年だよ?ありえないでしょ、時代的に!

全面ガラス窓の開口部とか、ないわー!!

床は当然ヘリンボーン❣️

L字型のリビングの奥に1間。反対側にキッチン。キッチンの奥に3畳程の現在の事務所。以上。1L+K+Sって感じでした。160平米だって。

広ーい庭の向こうには湖が。

庭付き平屋はいいなー。ウチもリフォームして平屋にするかな。。。買い換えた方が早いか、、などと庭を眺めながら妄想する。


とはいえ、これっぽっちなので、建具の取り付け方とか見てもあっという間に終わるのよね。

でも、次から次へと来館者は絶えない。無料とはいえ、こんな遠くまでわざわざ。


このまま帰るのも勿体ない。Google Mapで至近の博物館を発見。歩いて行ける!行ってみよー!

普通の住宅街。東側なので、新しい(壁崩壊後)建物が多い。やっつけ感はあるけどね。


どうやら、次の博物館は「刑務所博物館」らしい。うぉぉぉーー見たい!めっちゃ見たい!!

うわぁ!最高‼️

さすがの私も日本でも刑務所は見学した事ない!!

しかもSTASI(シュタージ)。東ドイツの国家保安省!

秘密警察&諜報機関‼️すげーとこに来た‼️


15:30到着。18:00までというので、まずはトイレ行って、カフェでお茶。ちょっと糖分取らないと頭がシャッキリしない。

周りは修学旅行生の高校生のグループが2-3組。

ドイツ人なら見るべきだねー。


お茶も終わり、受付へ。15:55。

さっき門で見たのさ「自由に見学は出来ません。ガイドツアーのみ」って。


「1人なんだけど、ガイドツアー、入れる?」

「16:00からあるけど、、ドイツ語ガイドしかないよ。ドイツ語分かる?」

「分からないけど、いいわ、それで!」


ガイドツアーなんて、団体の後ろからくっついて歩いて、写真撮ってりゃいいんでしょ?撮りたいだけだし。


いざ16:00にガイドが現れると。。。夫婦2人と私だけ。あらら、プライベートツアーみたいじゃーん。


案内されて、まずは小部屋。映像を見るらしい。当時の様子と、逮捕されて収容された人のインタビューとか、悲惨な状況を聞かされる。

英語字幕があったので、これはOK。


30分の上映が終わると、さっきの案内人とは別のガイド登場。丸坊主じゃないけど、恰幅の良い、ビール腹のドイツ人。


4人で刑務所見学に向かう。「ごめんなさい、私、ドイツ語は分からないの🙏」というと、ご夫婦が「大丈夫よ、私達もスペイン語が母国語だから!」と、言ってくれたものの、ドイツ語もめっちゃ堪能で、私のあまりのドイツ語の分からなさに驚いたか、いちいち英語で通訳してくれる。有り難い。助かった。


ところが。

このガイド、良く喋る。良く喋るというより、喋りっぱなし。絶え間なく喋る。最初のポイント・地下牢でもずーーーっと。身振り手振りが無いから、内容の想像も付かない。

突っ立って語るのみ。「ほら、ここの板が、、」とか「このスイッチを、、」とか無いの。

とはいえ、牢屋の中を見れば、悲惨さは想像出来るんだけど。

「トイレ」「バケツ」は聞こえたぞw


更にはこのガイド、悲惨さを伝えながら「自分だったらどうする?」「囚われた人はどうしたと思う?」と、こちらに回答を求める。なんせ2人しかお客さんはいない。

私は影だ。

でもって、この夫婦、良く答え、良く質問する優秀な生徒である。

ドイツ語のキャッチボールは永遠に続く。


部屋を出て、次のポイントに移動する1-2分しか、翻訳してくれる隙が無い。写真もその隙にしか撮れない。


1ヶ所10-20分もいるんだよ?その間、ずーーっと講義なの。立ちっぱなしで‼️

団体行動なら、1人くらい上の空でも気にならないけど、なんせ夫婦と私だけ。とりあえず話者の方に顔を向け、聴いてるフリはする。失礼にならないように。

実際は、そっち見ながら、その奥の窓や壁の造作を見ながら「これは当時のままねー、こっちは後から置いたねー」「あそこに蝶番が付いてるってことは、こっち開き?」などと、上の空なんだけど。

最後のこの尋問室なんて40分も居たんだよ⁉️立ちっぱなしで4人で輪になって、ガイドの話に相槌うつだけで!!

ガイド父、スパイ容疑で囚われて、尋問されたんだと。オヤジの為にガイドになったんだと。ガイドは自分の鞄から1冊の本を取り出した。オヤジが書いた本。。


有難う、訳してくれて。。40分が見事に15秒に収まりましたね。

お願い、動くか、座らせてくれーーー。

最後の運動部屋(?)が天国に見えたねー。

見る場所、全部で5箇所くらいしかないの。

90分かかりましたよ。最初の映像合わせて2hのガイドツアー。。。


終わった後に、ご夫婦の夫さんが私を気遣い「怖かったねー。」と話しかけてくれたの。

「そうですよねー。囚われた人は犯罪者じゃなくて、ただのジャーナリストやアーティストなのにね」

「そうだよ、思想が違うだけで、こんな酷い目に遭わされるなんて!」


、、、「いやでも、今でも北朝鮮では旅行者が、、」と言いたいのをグッと堪えました。

危なかった。


もう階段くらいしか撮れないから。

追い出される直前だから、コレ。閉館時間過ぎてるし。


シュタージ、地獄でした。色んな意味で。


ちなみに英語ガイドツアーは、冬場は11:30,14:30の1日2回、春〜秋は10:30,12:30,14:30の3回だって。


一体何だったんだ、この2時間はーーー!と、1hかけて帰宅。思わずスーパーでステーキ肉買いました。

235g €2の赤身。叩いて筋切りして、塩胡椒。ガーリック、ジンジャーで焼き、ソースはレモンバター醤油で。

ヤバい、めっちゃ美味い。めっちゃ安い。

そして赤身だからか、鯖焼いた時より、ラム焼いた時より、部屋が臭わない!!(これ重要。人んちだから)

リピ確定❣️