コインランドリーと地域交流を考える - コジローカル考
編集長コジロウが独自に考える"コジローカル考"。第二回はコインランドリーと地域交流について考えます。
コインランドリーって、シャレたものから洗濯機が置いてあるだけの寂れたものまでいろいろありますけど、活用に仕方によっては素敵な地域交流のベースになりうるとてもいいスペースだと考えています。
コインランドリーを地域づくりのベースにするメリット
やっとみつけた、弥富には、コインランドリー女子のミユキ記者がおりまして、弥富近隣はもとより、全国のコインランドリー情報を集めて活動されております。
https://laundry.hatenablog.jp/
編集長としてボクがコインランドリーに注目したのは、コインランドリーをベースにした地域づくりに興味があったからです。
地域作りに向いているなと思ったポイントはこれです。
- コインランドリー機能自体は店員が不要で機械式運営ができ24時間運営の敷居が低い
- 洗濯開始から乾燥終了までの時間、利用者に「暇な時間」ができる構造のサービスである
- 洗濯機を持たない「若者層」と大量の洗濯物を処理する「主婦層」がメインユーザと想像でき、場所によっては単身赴任系のサラリーマンユーザも多いと思われ、高齢者の憩いの場所になりがちな公共施設に比べてユーザバリエーションが広い
- 遠方から来ることはほぼなく、基本的に近隣のユーザである
幅広いバリエーションの近所のユーザが集い、目的(洗濯)以外のことをする時間がある
こういう構造の場所を地域づくりの情報発信基地や地域コミュニケーションを取るための場所にすることは大変なメリットがあるのではないかと期待するわけです。
例えば図書館を地域活動のベースにした場合、基本的には本を借りよう、読もうと思ってきているユーザがほとんどですから、その時間を削って別の目的(地域づくり)のことに興味を持ってくれるかというと、その確率は低いでしょう。
「地域づくり発信センター」のようにそれを目的とした場所を作った場合、おそらく単純に勧めてしまうと、よほど後方がうまくない限り、高齢で偏りのあるユーザが集まり、本来の目的の地域全体の交流や活性化ということのベースにするには弱いように思います。
民間のカフェやスイーツ店、企業ロビーなどにアンテナ的に地域交流スペースを設けることも有用と思いますが、それも「暇な地域住民(本来の目的以外のことをやってくれる)」が集まる場所になりうるかは悩ましいところです。
地域住民がそれなりに集まる場所で、そこで時間を持て余す、ってそんな場所なかなかありません。
もちろん他にもこういったメリットを満たすものは存在していて、コインランドリーだけが素晴らしいということではないのです。
例えば、美容室。幅広い地域住民が集まり、カットの時間やパーマの待ち時間がありますから、ここで地域の話を注いでいくことも十分可能でしょう。
銀行や郵便局など手続きに時間を要するような場所の活用もありうるかもしれません。
なので、ベースになりうる場所というのはコインランドリーだけに限ったことではないですが、コインランドリー女子を要するこのサイトでコインランドリーに注目して地域交流への活用を考えていくことは面白いアプローチだなと考えるわけです。
ベースになりうるコインランドリーの案
- カフェが併設されている、"集えるコインランドリー"
- 求人情報が取れたり就職相談ができたり、地元企業と若者がつながる"求人コインランドリー"
- キッズエリアがあったり、保育士がいたり、短時間は子供の世話を洗濯待ちの地域住民がやってくれる"子育て支援コインランドリー"
- 地域コミュニティー情報が集まり、そこに集まって井戸端会議をしている席に誰でもJOINできる"コミュニティー基地コインランドリー"
- 地域の特産品が買え、新鮮な農産物や地元企業の注目製品もチェックできる"アンテナショップコインランドリー"
- いつも明るくて誰かがいて、監視が充実していて警察等への緊急連絡が可能な、子どもや女性が万が一危険なときは駆け込める"防犯コインランドリー"
アイデアは尽きません。
カフェ併設コインランドリーや井戸端会議可能なコインランドリーは実際に存在しています。
地域づくりとコインランドリー。
ボクは注目しています。
どんなコインランドリーがあったら楽しいですか?
ぜひご意見お寄せください。yatomiinfo@gmail.com
コジローカル考 No2 「コインランドリーと地域交流を考える」2019.5.26