壁とペンキとふるまいチャイ3
最近マイパブリックとグランドレベルという本を読んだ。
要はコミュニティー作りの本である。
かいつまんで説明してしまうと、建築事務所を構えていた 田中元子さんは自分の事務所が殺風景な事に不満を覚えた。「事務所にカウンターを置きたい!」と思ったことがきっかけだった。
イケアなどで買ってきたカウンターを事務所において自分でDIYを始める。
それはなかなか満足できる出来栄えで、事務所に出入りする人、知人などを相手に見よう見真似でバーを始める。バーといっても自分はプロではないので、お金は取らずにすべては自分の持ち出し。お金を取らずに始めるとこれが意外と楽しい。お金をもらってしまってはその対価としてのクオリティだったり、サービスだったり求めてしまうが、そのあたりを気にする必要がない。
田中さんはこの『ふるまう』という行為にやみつきになってしまい、もっと活動の場を広げたくなり今度は一階に事務所を引っ越し、今度は仕事に関係のない一般の人と関わる機会が増え、さらにもっと公共の、パブリックな空間へと活動範囲を広げていく。
表紙は公園など完全なパブリックな空間で『ふるまう』為に自家製の屋台と一緒に撮った写真である。
面白いのでコレおすすめ。
先日尼崎にある 寺という所で「ふるまい市場」というイベントに参加してきた。
元はこの『マイパブリックとグランドレベル』の本がベースになっており、その本を読まれた住職の中本さんが始められた。
尼崎界隈で有名な空間になっているので、行くと知り合いが何人かいた。
「庄内やったらできそうですよねー」
という言葉が耳に残っていたので、DIYやる日に午後から完全に人が余りそうだったので、一回やってみる事にした。
ただただ道行く人にチャイを振舞う。
よく休みの日に家の外で日曜大工をするのだけど、2.3時間外で作業していたら声をかけられなかった事ない程近所や通りがかりの人に声かけられたので、結構成立するんじゃないかと思う。そんな大掛かりに人呼ぶ気もなく、
「この実験やらせてくれー」といった想いが強かった。
看板も作った。
さらに次の日にはふるまい市のトークイベントで小林さんという方が小林書店という本屋さんで実際に来客者にお茶を振舞っているという話をされていたので実際にどんな感じでやっているのか興味あったので行ってきた。
小林書店。
ベンチもあった。
本にも書いてあるんだけどベンチが結構重要なアイテム。
お話を伺うとお父さんのやられているお店でお父さんが不在の時にお茶を出して帰って来るまで店内で雑談したりしながら待ってもらうそうだ。
一見さん相手にやっている訳でも、『ふるまい市』のようにコミュニティー内でこのゲームのルールをわかった上で参加しているわけでもないので少しイメージとは違ったが、実際本読んでいても立ってもいられず始めちゃうくらいバイタリティある人なので話していて面白かった。
屋台は作っている時間ないので、今回は先日作ったカウンターに少し手を加えた。
あれ?何かダサいぞ。
作業途中だけど。もっと見栄えよくなるハズなのに。やっぱり寄せ集めの道具ではムリなのか。
本を読んでいると、屋台を作る際はフレームが重要になってくるそうだ。フレーム内に人が収まっていると通りがかりの人とか外部に何か発信しているように見える。確かに枠の中に人が収まっていると何か店のように見えるが、カウンターだけだと一人か二人で完結してしまう。
実際やってみるという視点に立ってみると本に書いてある一つ一つ、今日の自分みたいに失敗を繰り返して、本出せるくらい自分なりの理論を作ったのだなぁと思うと親近感が沸いた。さてさてどうなる事か…。
【つづく】