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青川素丸 表参道の父

「ji」の宇宙観

2019.05.15 16:51

 拙者は暦の研究を通じ、この世は幾つもの異なる宇宙か重なり合い構成されていることに気づきました。私たちは普段「宇宙」という言葉に、空の高いところ、太陽系を離れた別の世界などをイメージします。しかし、宇宙とは必ずしもそういうものでなく、私たちが住んでいるこの地球、日本という世界も含めて宇宙の一構成要素であり、宇宙の法則は私たちの生活の隅々にまで支配が及んでいると考えるのです。勿論、そこには私たち人類の存在までが含まれます。どうやって人が生命を授かり、どのように文明を築いたか、実はこれら全てが宇宙の法則に則って起きている事象です。その一例が「音(バイブレーション)の宇宙」です。特に漢字の音(中国語読み)には宇宙の仕組みを表す不思議な意味が隠されていると、拙者は考えます。

 さて、拙者が最初に着目した漢字の音は、「ji」(中国語音)です。暦は事象を時間と共に把握するため、「記す」ということの必要から生まれています。この「時間を記すこと」が「紀」(ji)です。実は、人類は「紀」の作業を通じ、過去より未来をより良くしたいと考え文明を築いてきました。つまり、「紀」は同時に人類の意識発達を促す原動力でもあったのです。アイデアを記すことで記憶を促し、計算能力を飛躍的にアップさせます。勿論、個々人の技能の向上も図れるでしょう。この記憶の「記」(ji)と、「計」(ji)と、「技」(ji)は全て同音の漢字です。それだけではありません。このいずれもが同じ宇宙観を表すことに気づきます。「時間」「意識」「思考」「行動」には同じ特徴が見られるのです。

           

 いずれも、循環や反復の形で時空間を進んでいるのです。時間を記述したり、人の記憶に留め、計じ、技を演じることは、ある一時点を切り取っても循環の形は見えません。但し、それぞれは全体として循環を形作り機能しています。過去の要素の蓄積があって初めてサイクルが成立し、発展と進化のスパイラルが作られると考えます。これが「ji」の宇宙観です。ですから「暦」はこの「紀」(ji)の宇宙観を顕すツールと言えます。重要なことは、「暦」が単に時間を記述するためのツールではなく、「時間の循環」という意味を包含した立体的概念であるということです。まずこの「循環」という宇宙観に気づかなければ「暦」の本質を見抜くことはできないと思います。

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