腕立て伏せができると、心筋梗塞や脳卒中になりにくい
2019.05.17 10:36
腕立て伏せができる人ほど、その後10年間の心筋梗塞や脳卒中などの発症や心臓突然死のリスクが低い。
こんな研究結果が発表されました。
一定のペースで行う腕立て伏せが連続で10回以下の人に比べ、41回以上できた人は、その後10年間の心血管疾患発症などのリスクが96%も低くなっていた、というもの。
研究対象となったのは、アメリカのインディアナ州内10カ所の消防署に勤務されていた18歳以上の男性消防士さん1562人(平均年齢39.6歳)。
分析の結果、腕立て伏せの回数が多い人ほど、登録時点の心血管疾患の危険因子(BMI、血圧、総コレステロール値、LDLコレステロール値、中性脂肪、血糖値など)の数値が低いという、逆相関関係があることも分かったとのこと。
決まったペースで10回以下しか腕立て伏せができなかった人に比べ、40回を超えて腕立て伏せができた人の心血管疾患のリスクは96%も低く、11回〜20回の人でも64%低くなっていました。
一定ペース腕立て伏せ10回以下の人に比べ
11~20回 64%低下
21~30回 84%低下
31~40回 75%低下
41回以上 96%低下
今回の研究は成人男性が対象でしたが、腕立て伏せの能力が、その後の心血管疾患リスクと関係することが示されました。
当然、参加者の皆さんの以前からの心血管疾患リスクの度合いなどもあるかもしれませんが、今後も注目してみたい研究結果です。
心筋梗塞や脳卒中に代表される心血管疾患は、世界各国で主な死因の1つになっています。ご自身の健康のために、無理のない範囲での運動は、ぜひ心がけていただけますと幸いです。