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aya's lounge

御所五郎蔵。

2019.05.16 14:12

こんばんは。


青空が広がり、暑いくらいの陽気になりました。


歌舞伎座の祝幕は、

三階席から全体を見ると絵巻物のように美しかったです。


夜の部のことを綴っています。


四つ目キリは「曽我綉俠御所染(そがもようたてしのごしょぞめ)」

通称、御所五郎蔵。


曽我。。とついていますけど、

調べたところ、その要素は一切出てこないようです。


江戸の伊達男、五郎蔵はとってもいい男。

大名家に勤めていましたが、腰元との不義を言いつけられて追放。

侠客となります。


言いつけたのは、同僚の土右衛門でした。

同じ腰元が好きだったのです。

土右衛門も今は侠客になってしまっています。


二人は敵同士です。

そんな二人が遊郭でバッタリ出くわすところから話が始まります。



松也さんの五郎蔵のカッコイイこと!!


この演目も何度か拝見しています。

昨年は菊之助さん、一昨年は仁左衛門さん。

その前は菊五郎さん、染五郎時代の幸四郎さんなど。


男っぷりは負けてない!

新たな五郎蔵役者の誕生だと思いました。


若さがいいし、

声よし姿よしで華もある。

それだけで満足です(笑)


思い切りがいいから気持ちいい。

何より心をこめて丁寧に演じていて胸が熱くなりました。


というのは、

知人から松也さんのお父様の話を聞いたのも一つあります。


筋書きのコメントにはありませんでしたが、

この演目はお父様の’六代目尾上松助襲名披露’狂言なのです。

1990年の同じ團菊祭です。


共演者がまた豪華で、

子分が菊五郎さん勘三郎さん三津五郎さん。


土右衛門は羽左衛門さん。

与五郎は團十郎さんでした。


同じ團菊祭で初役で挑む松也さんの気持ちはどんなだろう。


松也さんは当時5才くらいです。

記憶はあるのかな。


妄想ですが、

きっといつか。。と目指していたかもしれません。


音羽屋にとってやはり大事な演目で、

当代の菊五郎さん菊之助さんも演じている五郎蔵です。


松也さんの力強いセリフの中に熱いものを感じて、

お父様も喜んでいるだろうなぁと思わずにはいられませんでした。


その一生懸命さに感動しましたが、

次に上演する時が楽しみだとそれ以上に思いました。

今月はスタート。


土右衛門の彦三郎さんは声もよし。

松也さんとバランスがよくて好きでした。


与五郎は坂東亀蔵さん。

このお役は年配の方で観ていたので新鮮。


五郎蔵の恋人 皐月は今は遊女です。

皐月は梅枝さん。


傾城姿が美しい。

五郎蔵のために心にない愛想尽かしをします。

とっても切ないです。


もう一人の傾城 逢州は尾上右近さん。

久しぶりに観た傾城はなんて美しい!


落ち着いた雰囲気で優しさ溢れ、

梅枝さんとはまた違った雰囲気です。



ラストは悲劇。

松也さんの立廻りの形がよくて見惚れました。

ものすごくカッコいい。


右近さんと二人で絵になっていました。

美形な二人なので切ない場面も美しいです。



全体的に若返った御所五郎蔵でした。

歌舞伎座でどう見えるのかと興味深々でしたが、

その前の道成寺の勢いを繋ぎ、

皆さんの思い切りの良さに清々しく劇場をあとにできました。


時間が少し長めなので、

幕見でこの演目だけ観るのもお勧めです。


楽しませていただきました。

有難うございました。




aya。