中国“抜かずの宝刀”米国債大量売りで・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■中国“抜かずの宝刀”米国債大量売りで
日本株に大暴落リスク
公開日:2019/05/17
米中貿易戦争は中国の防戦一方
に見える。
トランプ大統領は、中国からのほぼ
すべての輸入品(約5500億ドル)
に25%の制裁関税を課す方針だが、
中国の米国からの輸入は1300億ドル
に過ぎない。
制裁関税のカード切れが迫り、
追い詰められた中国が「抜かずの宝刀」
を抜くのではないか――。
そんな観測が出始めた。
米国債の大量売却である。
◇ ◇ ◇
中国は世界一の米国債保有国だ。
保有額1兆1300億ドル
(約124兆円=1月末時点)は、
2位・日本の1兆700億ドル
(約117兆円)をしのぐ。
「米国債の大量売りは、米国に
露骨にケンカを売ることになり、
中国にとっては抜きたくない“刀”
です。ですから、最後の手段と
いえますが、効果はてきめんです。
米国債は暴落し、金利が上昇しま
す。米国の財政を苦しめ、何より、
米国の景気に冷や水を浴びせる
ことになります」
(金融ジャーナリスト・小林佳樹氏)
米景気をもっと好転させたい
トランプは、FRB(米連邦準備制度
理事会)に利下げ圧力を繰り返して
きた。
14日も、
「FRBが対抗策(利下げ)を取れば、
試合終了で、我々の勝ちだ!」 と
ツイートしている。
もし、中国が米国債を大量に売り、
利下げどころか、利上げが進行すれ ば、
トランプは激怒し、米中貿易戦争が一層
エスカレートするのは間違いない。
加えて、トランプは、金利上昇を抑える
ため、中国が売った穴埋めに米国債の
買い手を早急に探すはずだ。
「シンゾー、米国債を大量に買って
くれ」――。
そんな展開も大いにあり得る。
「日本政府や日銀には大義がなく、
米国債を購入するわけにはいきません。
ただ、安倍首相がトランプ 大統領に
対して『引き受ける』と 約束すれば、
政府系金融機関や GPIF(年金積立
金管理運用 独立行政法人)、ゆうちょ
銀行などが、政府からの指示がなく
ても、“あうんの呼吸”で米国債購入に
応じる可能性はあります。そうすると
本来、自由に取引されるべき市場が、
外圧で歪められかねない。というのも、
米国債の引き 受け手は、米国債を購入
するため に、株式や債券を売却して
資金を 作るわけですが、売られた市場
には大きな穴があく。もし、短期間
に20兆円を超えるような米国債の
買いがあると、例えば、株式 市場が
暴落するなどショック発生のリスクが
高まるのです」 (小林佳樹氏)
米中貿易戦争の尻ぬぐいは日本 に
回ってくるということか。
【転載終了】
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今まで、中国が売却した米国債の
ほぼ同額を日本が穴埋めしてきています。
今までのように、脅し程度に売却し、
タイミングを見計らい、買い戻すのでは?