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永井みさえ

東京で、本当の意味での美味しいコーヒーと私とおばちゃん》

2016.03.14 02:31

【絵本作家 永井みさえのエッセイ 】

⭐︎第1回目⭐︎いつもより、伝えたい気持ちがあり、エッセイとして投稿します。

いちを…タイトルは

《東京で、本当の意味での美味しいコーヒーと私とおばちゃん》

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

2016年3月13日

帰っていい加減、猫絵本のラフのアイディアを出さなきゃ…と思いながら、

やっぱ降りよう。

私は、東横線の電車から降りた。

本当は、まっすぐ帰る予定が、昔住んでいた最寄り駅で、降りてしまった。

特に用事はない。

ただ、ただ、駅から、家までの道が好きで、降りてしまう。

東京へ来て、4年たたないくらいで、仕事の都合で、東京から引っ越す。

最初は、東京が嫌いだった。

でも、今は、東京も好きになれた。

好きな理由の1つに、あの美味しいコーヒー。

あの、一杯を頂きに、行きたいが故に、わざわざ駅から降りた。

東京から引っ越すことに、迷いも何もない。

あっという間に時は経ち、、、忘れてしまっていることも、忘れてしまった感覚もあるので、ここで記しときたいと思う。

永井みさえ が感じた 3月13日のことを書くとしよう。

東京に来たばかりの頃は、10に1、いいことがあれば、良い方かなと思っていた。

嫌なことばかりだったことを思い出す。

駅から降りると、この駅は、いい香りがする。駅のすぐ隣に、化粧品を扱うお店があるからだ。

この香りが好きで、

わざわざ降りる。理由のひとつ。

この駅周辺には

綺麗なお店が、キラキラしている。

店へ入ると、商品の値段が、私が想像しているより、0が1つ多い。

値段は、高いが、夢のような演出をしている世界に、来れたような気がして気分が良かった。

何も買わずに、ただ、ただ、見るだけ。

今も、あの頃も変わらない感覚。

その先を歩くと、インテリアのデザイナーさんの事務所。

いつか、このデザイナーさんのキッチンで、旦那と一緒に、料理をしたいな。なんて、妄想するのが、好きだった。

今は、結構願望があまりになさすぎている自分に心配する。

東京に来る前は、東京に来たら、何かが変わると思い引っ越してくる人も多い。

私も、その一人だったのかもしれない。

しかし、結果は変わらないことがわかった。変わるのは、周りだ。

アーティストの仲間を話していても、思う。

デビューしても、変わらないものは、変わらない。

人は簡単には変われない。変わるのはいつも周りである。

 この言葉の意味がわかるようになったのは、本当に最近。

学生だろうが、作家、芸能人、社長、社員だろが、みんな人の子なんだよなっと

昔の家の帰り道を歩きながら考える。

あ…そういえば、あのおばちゃん元気かな。

私は、ここに住んでいた頃、ほぼ毎日通っていた、近くのコンビニのおばちゃんのことを思い出した。

絵本作家になりたいのに、どうしたらいいか、わからず、、、

絵の仕事っと言い、ただ、会いたかっただけ。。。というような人間もいたり、

私の絵を仕事と見てくれない人もたくさんいた。

そんな毎日が嫌になり、渋谷の会社で働いている友人とばかり、飲んでは、潰れていた。

今思うと、飲んでる暇があれば、絵本描けよ。っと過去の自分に突っ込みたくなるけど、

人が多い東京は、孤独過ぎた。私だけでなく、今、道ですれ違った人も、きっと孤独だろう。

そんな時、家の近所にあったコンビニに行くと、

「おはよーいつもお疲れ様」とコンビニレジの人が、入った瞬間、挨拶をしてくれた。

パーマをかけたおばちゃん。 誰でも、絵にかけるような、定番中の定番な おばちゃんだ。

私は、東京で、赤の他人と挨拶をしたことが、なかったので、びっくりした。

「おはようございます。」私は、遅れて挨拶を返した。

そして、また、次の日

「えっと。。。sサイズのコーヒーで」

「いつも、ありがとうね。あ・・・今日はチョコ持ってきな。」

お店で20円で売られているチョコを取り出し、私は貰った。

そして、また、次の日、コーヒーを頼むと

「今日は10円おまけだよ〜」といい

まけてくれた。

ただのコンビニなのに、どうして❔

でも、毎回来るたびに、おばちゃんの生き生きした笑顔を見ると、

仕事をこんなに楽しそうにしている人、久々に見たことに気づく。

それと同時に、祖父母の顔を思い浮かべる。

そういえば、随分、実家にも帰ってない。この頃、私は、親と仲が悪く、本音で話せず、突っ張ってばかりいた。

どんなに困っていても、親には、何も言えなく、心配させたくなかった。

そんなことを考えながら、コーヒーを家に持ち帰り、絵を描いていると

いつもの、コーヒーなのに、飲んでる時に、しょっぱい味がして、後にも先にも、このコーヒーは、

東京で、一番、あったかいコーヒーだった。

あたり前に、あたたかいコーヒーは心の贅沢な味。

あれから、どれくらい経ったのだろうか。

久々に、あのコンビニに訪れる。外から、定員さんが2人見えた。

1人は、顔見知りだけど、きっと私のことなんて、覚えてないだろうな と思い  コンビニに入る。

別に欲しいものなんて…ない。

飲み物でも買うか〜と思って、ペットボトルを選んでいると

「あぁどっかで見たことある顔だと思ったら、久しぶりだね」

男性定員の人が覚えてくれていた。嬉しかった。東京にはたくさん人がいる中で、覚えてくれている人がいるだけで、嬉しかった。

 多分、ずっとお店にいるし、あのおばちゃんの息子さんなのかもしれない と思い

「こんにちは、なんか、前に住んでた場所が、懐かしくなって、ぷらぷら歩いて来てしまいました。あの。。。おばちゃん元気ですか❔」

「あ〜奥にいるよ。おーいー」

おばちゃんが出てきた。あの頃と変わらない笑顔で。

「あ〜ら〜、懐かしい顔ね〜。元気してるの❔」

「はい、今度、高知に行くことになりまして、もちろん東京には10日ほど、毎月、仕事で、来るのですが・・・おばちゃん…元気かなと思いまして。」

「はははは、仕事は順調なの❔」

「あ…はい。やっと、カタチになり始めたところなんです。まだまだ…なんですが…」

私は、おばちゃんに絵本を渡し見せる。

「へぇ〜いい絵本じゃない。最近、大人も絵本が好きな人も、増えてるみたいね」

といい、じっくりおばちゃんは、絵本を1ページ、1ページ目を近づけ、見てくれた。

腰の曲がった、その姿を見て

「はい。なんか、ありがとうございます。絵を描いてて、いつも引きこもって、描いている時に、ここのコンビニに来るたびに、挨拶してくださるのが嬉しくて…また来ちゃいました。」

「あらそ〜。でも、また、東京に来るんでしょ」

「はい、もちろんです。今日も、いつものコーヒーを頂いて、帰ろうかと。私は、コーヒーにミルクではなく、豆乳を入れるのが好きで、、、」

「そうね。うちは、ミルク、牛乳、豆乳は、セルフサービスだからね。」

「私が、ほとんど、豆乳使ってしまって、今思えば、なんかも〜申し訳なくって」

「いいのよ〜。」

「でも、こうやって、おばちゃんが元気でよかったです。ありがとうございます。」

おばちゃんは、いつものプリプリなホッペを上にあげ、

「はい。チョコレート。」

いつもの20円チョコレートをくれた。

私は、家に帰り、こうしてパソコンに、今日の出来事を書いている。

頂いたチョコは、すぐ食べずに取って置こうと思う。

どんな仕事でも、笑顔があれば、幸せを届けられる。

ちょっとしたことが、あたたかくて、あのコーヒーは、たとえ、味が変わっても、美味しいだろう。

コンビニのおばちゃんに、教えてもらった仕事と笑顔の魔法とコツ。

コーヒーを飲むたびに、思い出す。。過去の東京にいた愚かだった自分

よし、そろそろ文章の最後にしようと考えていると、母親から電話が、かかってきた。

心配ばかりかけているので、早く、楽をさせてあげたい…のに、まだまだだなと、痛感する。

どこにいっても、これからも、笑顔で私も、がんばらなきゃな。

コンビニのおばちゃんに、学んだ、笑顔のパワー。

コンビニのおばさんの話を、母親にしてみよう。

ちょっとは、安心してくれるかもしれないな。

おしまい

☆☆☆☆☆☆

なんとなく、いつもの投稿ではなく

ココロで思った気持ちを

エッセイにして描きました。

実際に、永井みさえが、体験した出来事です。

あなたのなにかの、人生の参考に

ちょっとでも、なったら、嬉しいです。

永井みさえより