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【有料メルマガのご案内】「宇田川敬介の日本の裏側の見えない話」 第29話 「令和」を迎えた日本国民が改めて考える「現代の皇室」 3 神話の読み方

2019.05.19 03:00


「宇田川敬介の日本の裏側の見えない話」

第29話 「令和」を迎えた日本国民が改めて考える「現代の皇室」

3 神話の読み方



 皇室を権威づける「有職故実」に関して前回見てきました。

では、もう一つの「神話」ということに関してはどのように考えるでしょうか。

日本では、神話に関して「非科学的である」とか「歴史的な事実ではない」などといって否定してしまう人が少なくありません。

しかし、実際はどうでしょうか。

そもそも「神話」を「科学的であるかどうか」ということ自体を検証すること自体がナンセンスなのではないか。

現在、世界で最も有名な「神話」は「聖書」といわれています。

実際に、世界で最も売れているベストセラーが聖書といわれていますし、様々なホテルの部屋にも必ずといっていいほど聖書が置いてあるとされています。

では、上記のように「非科学的である」という人々は、「聖書」にある様々なエピソードについて「非科学的である」として、ローマ法王の権威を否定するのでしょうか。

基本的にはNOではないでしょうか。

例えば、キリストが十字架にかけられた後に復活した、というエピソードがあります。

では、これを科学的に証明することは可能なのでしょうか。

そのように考えれば、実際にそのようなことはないということになります。

他にも、ソドムで振り返ってそっを見てしまった人が石になったなどということや、モーゼが海を割ったというような話が、そのまま科学的に証明されるはずがあるとは思えません。

また海を割った、というような話が潮の流れなどの都合であったとしても、ちょうどそこを逃げてきた民がうまく利用したというような事実を確認したこともないと思います。

しかし、一方で、これらに象徴される何らかの事実はあったと思われることも事実です。

 そして、そのことを科学がなかった人々が、神の存在を感じるエピソードとして物語として語り継いだことは十分にありうるのではないでしょうか。

そして、それが民間の口承伝承として存在している間に、徐々に様々な脚色がされて、事実ではないかのような状況になり、そして、神話となったのではないでしょうか。

口承伝承として存在する話が、いつの間にか様々な脚色が付くことは普通にあることになります。

日本でも「鶴の恩返し」が全国的に分布しているのですが、それが地元に合わせてちょっとずつ話の詳細な部分が違っているというような感じになります。

そしてある程度熟成されたところが、記録に残されれば科学的検証に会わない状態にあるのではないでしょうか。

しかし、海流などの問題で海が割れることはあるでしょう。

確か、沖縄の方にも引き潮の時には歩いて渡れるところがあったり、世界中に引き潮の時だけ洗われるような島があったりというような場所があるのです。

そのように考えれば、時間によって海が割れることがあってもおかしくはありません。

このように考えれば、「日本の神話だけ科学的ではないからといって否定する」という姿勢はおかしくないでしょうか。

つまり、「何らかの科学的に検証できる事象」があり、それが語り継がれる間に、徐々に檜垣的な話ではなくなるというプロセスがあったということになります。

また「神話」とは、「再現性がない」ということが重要で、・・・・・・

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