家具によく使われる材料や用語集その2
家具によく使われる材料や用語をまとめていますので、参考にどうぞ。
〜加工材〜
合板
木材を薄く剥いで作った板(単板)を貼り合わせ、圧力を加えて作った素材。
奇数枚を繊維方向を直交方向に重ねたものを ”直交積層合板” といい、
繊維方向を単一方向に重ねたものを ”並行積層合板(LVL)” という。
天板等の基礎材に使用し、化粧板を表面に貼り合わせて製品とする。
曲面の金型で圧力をかけることで、曲面を持った合板も作り出すことができる。
合板断面の模様も一つの魅力として受け入れられています。
直交積層合板
並行積層合板(LVL)
繊維版
別名ファイバーボード。
木材を粉砕したチップ状の植物繊維に接着剤とともに加熱圧縮成形して作った板の総称。
密度により呼び名が変わる。
化粧板、フラッシュボードの芯材に使われることが多い。
・パーティクルボード
木材チップを接着剤と混合し熱圧成形した木質ボードの一種。
強度よりも部材の厚みを出す芯材として使用される。
MDFより密度が粗く、化粧板や突板などを貼り合わせて製品化する。
・MDF
木材チップを接着剤と混合し熱圧整形した木質ボードの一種。
強度よりも部材の厚みを出す芯材として使用される。
パーティクルボードより高密度なため、重量もあり、表面も木口部分も平滑。
表面に塗装や化粧板を貼り合わせて製品化する。
突板構造
突板とは丸太を薄くスライスして作った板。
芯材の表面に突板を貼ったものを突板構造といいます。
突板構造は大きく「フラッシュ構造」と「ベタ芯構造」に分けられます。
・フラッシュ構造
・ハニカムボード
化粧板
合板や繊維板(パーティクルボードやMDFなど)の表面に様々な化粧を施したもの。
・プリント紙化粧合板
薄葉紙(ウレタンコート紙や強化紙)と基材である合板や繊維板(パーティクルボードやMDF)とを貼り合わせた化粧板。
・ポリエステル化粧板
合板に化粧板を貼り表面にポリエステル樹脂と硬化剤を混合した物を流しセロファン紙を当ててローラーで流し、硬化させたもの。
・メラミン化粧板
色や柄を印刷した化粧紙に、メラミン樹脂を含浸した材。
メラミン樹脂は硬度が高く、耐熱性・耐水性・耐候性・耐摩耗性に優れ、傷に強く、焦げにくいなどの特徴があるため、机などの天板や、キッチンのワークトップ(天板)などに用いられている。
・ポストフォーム加工
メラミン化粧板に熱・圧力をかけ、基材形状に合わせて成形する加工技術。
・PVC貼り
塩ビ化粧板とは、塩ビシート(PVCシート)と基材である合板や繊維板(パーティクルボードやMDF)とを貼り合わせた化粧板。
PVCの伸縮性を活かし、真空で成形加工した繊維板などに密着させ接着する”真空成形貼り”という特殊加工も可能。
天板縁加工
天板縁の加工処理方法には、”共張り” や ”ソフトエッジ巻” などがあり、形状や特色、コストによって使い分ける場合があります。
・共張り
天板と同材を縁材にも使用すること。
一般的にメラミン化粧板の天板縁は同材(メラミン化粧板)を使用する場合が多く、接着剤で固定する。
・ソフトエッジ巻
軟質塩化ビニールを押出成形したものを縁材(エッジ)に巻く。
一般的に天板の溝に打ち込む取り付け方法が多い。
おわりに
家具などに使われる用語は聞きなれないものも多いです。
まだまだたくさんありますので、引き続きまとめていきたいと思います。
少しでも参考になれば嬉しいです。