Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

キャンピングカーで日本一周

5月5日 唐津市[唐津くんち・祝賀奉曳を見学するの巻](20km)

2019.05.19 08:01


今日は、伊万里市の隣・唐津市で、令和元年の特別イベント「唐津くんちの曳山の特別巡行『祝賀奉曳(ほうびき)』」が行われる日。


14台の曳山が、唐津くんちの本番(11月)と同じコースで巡行するという。



唐津くんちとは、毎年11月2日〜4日にかけて行われる、唐津神社の秋季例大祭のこと。


笛、鐘、太鼓で奏でられる三ッ囃子や、曳子の「エンヤ、エンヤ」「ヨイサ、ヨイサ」の掛け声に乗って、14台の豪華絢爛な曳山が勇壮に旧城下町を巡行するという。


曳山は、和紙や漆、金箔などで仕上げられた世界最大級の乾漆造の美術工芸品といわれ、獅子、兜、亀や鯛など様々な形をしており、佐賀県の重要有形民俗文化財に。


唐津くんちの曳山は、国の重要無形民俗文化財に指定され、2016年にはユネスコ無形文化遺産にも登録されている。




このプレス写真に、すっかり魅せられてしまったKY夫婦。


近くにいながら、これを見逃す手はない。



昨日は、一日洗濯をしたり、車内整理をしたりして環境を整え、本日、満を持して見学へと向かう。


祭りとなると、何故か血が騒ぐKY夫婦は、典型的な日本人といえよう。



さて、毎度の事だが、問題になるのは駐車場のこと。


巡行のスタートは正午だが、駐車場所を確保するため、早めに唐津市街に入る。



唐津駅の近くの「辻の札公園」隣の有料駐車場に駐車。


ここは細い路地の入り口にある小さな駐車場で、ちょうどこの前が巡行コースになっている。

   

公園には何やら碑が建っているので覗いてみると、ここは先日「平戸」で話題に上っていた「松浦党」ゆかりの地であった。


一族の中でも中立的な立場であった上松原一家が治めるこの地に会所を設け、一族五十数家が集結し、事あるごとに評決して行動を決めていたという。



松浦党は、当時の社会としては珍しく、進んだ組織という印象を受ける。


 


公園には、またまた、kY夫婦を虜にする仕掛けが。



さっそく、車から「そのまま食べられる煮干し」を取り出し、餌やりをして猫ちゃんと戯れる。



祭りの開始時間まで、あと1時間と迫ったところで、スタート地点である唐津神社前へ。



さらに近づいてみると、そこは勢揃いした曳山をカメラに収めようとする人達で道路が埋め尽くされ、身動きが取れない状態となっていた。


なんとかYだけ人混みの中に突入し、曳山オールスターズをシャッターに収める。



開会の儀が執り行われ、餅まきが終わると、いよいよ巡行がスタート。


しばらくは、スタート地点から100mほど離れた場所で祭りを見学していたが、我々のメインの撮影地点は駐車場と決めていたので、この辺でのんびりしているわけにはいかない。


早々に切り上げて駐車場に戻り、キャンピングカー前方のサンルーフを開け、屋上に登る。



今日もまた、晴天に恵まれ、とにかく暑い。


ビニールシートを敷いただけでは暑くて座れないので、敷物を充実させて、屋上で待機する。


スマホをシートの上に放置しておいたら、Yのスマホに異変が。  


いきなり「高温注意」の表示が出て動かなくなってしまった。


Yのスマホカバーはブラックで、Kのカバーはホワイト。


当然、ダメージを受けたはYの携帯のみであった。



あわてて車内に戻り、水で冷やしたら、スマホはなんとか息を吹き返した。


こんなことは初めて。



そういえば、これとまったく逆で、モンゴルの−40度の世界では、寒さでスマホの動きがおかしくなったことがあったっけ。


スマホというものは、どうやら極限の温度には耐えられないようだ。



そうこうしているうちに、威勢の良い掛け声が響き渡り、次第にこちらに向かって近づいてくる。


ついに、最初の曳山がやって来た‼︎


曳山の順番は、歴史の古い順になっているらしい。



1番曳山 赤獅子(1819年/刀町)




2番曳山 赤獅子(1824年/中町)




3番曳山 亀と浦島太郎(1841年/材木町)




4番曳山 源義経の兜(1844年/呉服町)




5番曳山 鯛(1845年/魚屋町)




6番曳山 鳳凰丸(1846年/大石町)




7番曳山 飛龍(1846年/新町)




8番曳山 金獅子(1847年/本町)




9番曳山 武田信玄の兜(1864年/木綿町)




10番曳山 上杉謙信の兜(1869年/中の町)




11番曳山 酒呑童子と源頼光の兜(1869年/米屋町)




12番曳山 珠取獅子(1875年/京町)




13番曳山 鯱(1876年/水主町)




14番曳山 七宝丸(1876年/江川町)



今日は祭りの本番ではないのだが、連休中とあってか、なかなかの賑わい。


外地からも、列車やバスや自動車で、観光客が相当集まって来ているようである。


ひと通り見終わって遅い昼食を食べに行くが、食事できる場所はどこも満席。


路上の販売機も売り切れ続出となっている。


今回は特別巡行であったせいか、祭りに欠かせないはずの飲食の屋台一つ出ていない。


観光客を呼び込むには、受け入れ態勢が万全ではないことにブツブツ文句を言いながら、夕方までフラフラと街中を散歩して時間を潰す。


今日は、そのまま駐車場に宿泊することに決めたので、人がちょうど入れ替わったあたりで、唐津駅構内の居酒屋チェーンの座席が確保でき、ようやく乾杯。


結局、最後はいつも、安心して飲める場所へと流れてしまうKY夫婦なのであった。


車に戻ると、近くの公民館から威勢のいい掛け声が聞こえてくる。


三本締めに続いて、その後は賑やかな話し声に混じり、カラオケを歌う声が響いてきた。



どうやら公園内に公民館があって、そこで祭りの打ち上げが始まったらしい。


楽しげな雰囲気に、ホームタウンを大切にする人達の温もりを感じた夜であった。