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柿崎 麻莉子 | Mariko Kakizaki

グングンとトークショー@HCMC international dance festival

2014.12.16 19:20

数日前、グングンを踊った。

今回のフェスは4年前の韓国インターナショナルモダンダンスコンペティション(KIMDC)との繋がりが強い。フェスのディレクターのLOCとはKIMDCで出会った。韓国から参加しているSUN YOM KIMも韓国でお世話になった人の一人だ。SUN YOMの口からは山田せつ子さんの名前が出てきた。(せつ子さんは韓国で審査員をしていて、コンペの後に作品出演依頼をしてくれた)

そんな中でのグングンの再演。

なんだかスペシャルにスペシャルをかけあわせたような機会である。

韓国での初演を見てくれたメンバーが勢ぞろいしてしまった。これは変な踊り出来ないぞ。

前日、一緒によるご飯を食べたSUN YOMに弱音を吐いた。「あの時踊れた踊りが今は踊れなくなって、明日何を見せればいいのかわからない」と。

本番は流れに任せた。前からあたる照明が強く、目がうまくみえなかった。

本番の最中にちょっと動きを変えてしまった。変えようとしたのではない。そうなっていたのだ。

以前平原さんが言ってくれた言葉をおもいだした。作品のなかでテンションを維持するために動きを変えてしまったことを説明すると「なんかいつもと違っていいと思ったんだよ、頼もしいな」みたいなことを言ってくれて嬉しかったのを覚えている。

本番はどうだったのかよくわからない。

SUN YOMは「まりこの本質はちっともかわらないね」と言ってくれた。

また、この作品を踊れたことがとてもとても嬉しい。台風みたいだな。本人はグルグルグルグル回りながら移動しているから、どこに向かっているのか分からない。景色だけが変わっていく。でも、外からみたら、案外台風の目は静かなのかもしれない。静かにまっすぐに場所へ向かっているのかもしれない。そうだといいな。

公演後に一緒に出演したマリー とフランシスコとトークショー。フランセスコが大活躍。(かれはROSASでずっと踊っていたダンサーだ)ベトナムのお客さんはあまりコンテンポラリーダンスを見たことがない。

「皆さんの踊りに似たものをYoutubeで見ましたが、だれかの踊りを真似していますか?」という質問には、「初めてアジアに来た時は誰の顔も一緒にみえたんだ。しばらく共に時間を過ごすことで一人一人の顔の特徴や違いが見えてきたよ。」と。

世の中には素晴らしい方がたくさんいらっしゃいます。

踊りの楽しみ方や考え方を、みりゃわかる、っていうのではなく、きちんと説明できるっていうのが素晴らしい。何をどう見れば面白いのか言葉にすることの大切さを感じました。