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柿崎 麻莉子 | Mariko Kakizaki

エストニア キフヌ島

2015.09.01 16:55

もう、9月だ!あっというま!

8月はエストニアとハンガリーに行きました。色々な町を訪れる機会があっても、その町にたいして思い入れや知識がなければ、どこに行っても一緒になってしまいます。そういうのはさみしいなぁ。

エストニアへは公演の3日前に入国し、キフヌ島へ観光に行ってきました!

エストニアについて何も知らなかった6か月前、友人からキフヌ島の話を聞いて、わくわくがむくむくと膨らみました。「行きたいな~行きたいな~」と話していたら、本当にツアーがきまり行けることに!言霊のちからってすごい~。

エストニアはドイツ・スェーデン・ロシアなど様々な国に占領されつづけ1991年に独立したばかりの、ちょっと複雑な背景を持つ国で、ITビジネスもかなり発展しているらしい。キュート&素朴な街並みで、ほとんどの人が英語を喋っていました。

私がぜひともいってみたかったキフヌ島は、エストニアのなかでも「伝統を守る島」として一目おかえている存在。伝統服の人にあえるかな~とウキウキ気分でむかうが、どこにも、赤スカートをきている人がいない…。というか地元の人がそんなにいない・・・。ふらっとあらわれた現地の人に聞いてみると「夏は暑いから着てらんないわよ!」と一言。それでも夕方になると教会の近くで赤スカートを発見!赤スカートをはいた女の子に「誰が作ってくれたの?」と聞くと(この島ではスカートは代々年配の人が若い人に作ってあげるらしい)「彼氏のおばあちゃんよ!」と笑顔で答えてくれて、きゅんとしました。

100メートル先の音さえも聞こえてきそうな、とても静かな島。

夕方、島に2つしかない食堂の1つに飲みに行くと、ノルウェー人の音楽家とエストニア人のビジネスレイディーに出会いました。ノルウェー人の彼に「仕事は何やってるの?」ときくと「マージシャン!」と。「あ、マジシャンか~!」というと、「NONO マージシャン!」と。は~いと思ってそのまま会話を続けることしばらく、一緒にBBQをすることに。マージシャンの彼がどこかからノコギリを持ってきて「面白いものを見せてあげるよ」なんていうから、お、マジックだ、とウキッとすると、ノコギリをチェロのようにして演奏をはじめました。上手だな~さすがマジシャンだな~、ん?「ひょっとしてマージシャンではなくミュージシャンでは・・・?」ときくと「YES マージシャン!」。。。は~い。

マージシャンの彼がのこぎりで演奏しているよこで、エストニア人の女性が「温暖化の影響で海に氷が張らず、いつもなら氷を伝って歩いてくるキツネやウサギやアシカなどの動物たちが、今年は来れなかったの。だから、いまは動物のいない森なのよ」とはなしてくれた。のこぎりのブワワワ~ンという歪んだ音が森の中に響いていく。もし動物たちがこの曲を聞いたらどんな反応をしていたのかな~。来年は動物たちが戻ってこれるといいな。