ボトル松ぼっくり
透明なボトルに松ぼっくりを閉じ込める、ボトルシップならぬボトル松ぼっくりです。原案は友人の虎(仮名)からいただきました。
松ぼっくりは、湿度に応じて笠の開き具合が変わります。このことを利用して、松ぼっくりを写真のように容器に閉じ込めることができます。
口が少しすぼんでいる容器であればできるので、ワイングラスなどで作るとオシャレにできます。写真で使用しているのは、100均で買ったプラスチックの花瓶です。
2014年6月にNSIが開催した「はるにれ実験教室2014」での展示用に考案・作成しました。
実験教室では、興味を持った来場者に触ってもらい「どうやって作ったか」を当てるというクイズ要素を用意して楽しんでいただきました。
松の種には、風でよく飛ぶような薄い羽がついてます。
松ぼっくりは、その松の種を収納する役割を担っています。そして、「種を蒔くべき時」を待って種を飛ばします。「その時」というのがいつなのかというと、(風のある)湿度の低い日なのです。
松ぼっくりは、種が飛びにくい湿度の高い日には種をその笠に閉じ込め、種を飛ばすのに適した乾燥した日が訪れた瞬間に笠を開いて種を蒔くのです。
恥ずかしながら、私はこの実験教室の準備をするまで、松ぼっくりがなんのために存在するものなのかを全く知りませんでした。(ドングリの仲間かな、くらいの認識でした。)
しかしこのことを知ってから街を歩いてみると、道端に落ちている松ぼっくりの様子が、確かにその日の天気によって全く違うことがはっきりとわかりました。
「見慣れた景色が違って見える」という面白みを実感させてくれた出来事であり、今でもお気に入りのインテリアです。
【作り方】
1)作りたい容器を用意する
2)晴れた日に、ちょうどいいサイズの松ぼっくりを拾う
3)松ぼっくりを水洗い →笠が閉じる
4)容器に入れて乾かす(1日程度)
*どうにか工夫したら湿度計としても使えたり…?笑