シルバーバーチQ&A 13
●シルバーバーチとは……モーリス・バーバネルという人物を霊媒として、1920年から60年間にわ たって霊的教訓を語り続けた古代霊の仮名で、3000年前頃、つまりイエス・キリストより1000年前 に地上で生活したという英知の塊である崇高な存在。
⇒スピリチュアリズムを現世に広めた第一人者であり、江原啓之さんがスピリチュアリストになった動因でもあるのです。
【シルバーバーチのスピリチュアルな生き方Q&A】より一語一句カットすることなくシルバーバー チのアンサーを掲載します
●シルバーバーチのお言葉を受容した者は感激して、救われ、地上天国という理想郷の創造と同時 に、自己の魂成長に全身全霊を捧げることだろう。
Q「もしも放送番組でスピリチュアリズムについて語るとしたら、どのように説明されますか?」
A『生命に「死」はないことを説きます。人間は不滅・不死の存在であること、死を悲しみ、頬を涙で濡らして別れた人が、無言ですぐ傍に立っていること、「無言で」といっても、人間の耳に聞こえないからであって、本人は自分の存在を知らせようと悲痛な声で、長いこと叫び続けるという事実を話します。
むしろ、地上の人間のほうが死者、生命の実相に気づかずにいるという意味で、死んでいるのも同然であること、大霊が創造した宇宙の無限の美に目を閉じていることを説いて聞かせます。
つまり、人間は無限の宇宙のなかのほんのひとかけらほどに過ぎない、地上という物質界のことしか感識できないようになっているのです。目に映じない大気中では、莫大な生命活動が繰り広げられています。魂の窓を開きさえすれば、その強大な霊的エネルギーを認識して強くたくましくなることでしょう。
スピリチュアリズムは、大霊を共通の父として、世界の民族のすべてが霊的な兄弟であるという福音を説きます。その認識を妨げているのが、地上だけにしか通用しない概念、間違った教義のうえに建てられている教会、特権の占有、暴君の傲慢と権力、ムチを手にしたお粗末な支配者です。
スピリチュアリズムの教えが広まるということは、民族間の反目がなくなることを意味します。
国家間のバリア、人種差別、階級差別、肌色による差別の消滅を意味します。その他、教会、礼拝堂、寺院、モスク(イスラム教の教会)、シナゴーグ(ユダヤ教の礼拝堂)などによる差別の消滅を意味します。なぜなら、それぞれの大霊の真理の一部を秘めており、他のいかなる宗教も、自分たちの宗教と根幹において矛盾しないことを理解するようになるからです』
Q「幽界を脱して霊界へおもむいた霊が、地上界と通信するときは、幽界まで降りてくるのでしょうか?」
A『いえいえ、そうではありません。メッセージを中継してくれる霊を見つけます。
いわば、中継のための道具を採用するわけですが、道具とはいえ、霊性が幽界のレベルを超えているだけでなく、それ以上のものが求められます。
物質界の次の段階である幽界にいるものだけが、地上界と通信できると思ってはいけません。
その先の上層界にいる者でも、直接の交信が可能です。ただし、上層界のバイブレーションを中継できる霊媒を見つけることができるか否かにかかっています』
Q「もしも善人が、死後存続の真理を聞かされていながら信じなかった場合、そちらへ行って何か報いがあるのでしょうか?」
A『善人とか悪人とかの意味が私にはわかりませんが、肝心なことは、どういう人生を送ったかということ、どれほど人のために役立つことをしたかということ、潜在する大霊の資質を開発する機会をどれだけもったかということです。それがすべてです。
死後存続の事実は、知らないよりは知っておいたほうがいいでしょう。が、最後の試金石は、どのような日常生活を送ったかということです』
Q「霊的真理を知った者は、この現代社会をどう生きていくべきでしょうか?」
A『真理を知った者は、とりこし苦労をするようなことがあってはなりません。これまで地上界にはトラブルが絶えませんでしたが、社会の秩序が霊的原理のうえに築かれるようになるまでは、これからもトラブルは絶えないでしょう。物的原理のうえに築こうとすることは、砂上に楼閣を築こうとするようなものです。内部に争いごとがありながら、外部に平和が得られるわけがありません。
憎しみと暴力と敵意と貪欲と怠惰に溢れた世界に、どうして協調的生活があり得ましょう?
愛とは、摂理を成就させることです。地上のすべての人間が、互いに兄弟であり姉妹であること、そして人類という大家族は、霊的な親類知己によって構成されていることを知ったみなさんは、互いに睦みあうことができなくてはなりません。
大霊がその神性の一部を全存在に植えつけて、霊の鎖が全地球を取り巻いているからこそ、それは可能なのです。しかし現在のところ、人類は、自分たちが基本的には霊的存在であり、一人として孤立無援の人間はいないこと、進化も退化も共同体としての運命をたどるという、不変の事実の認識が欠けています。
それを認識することは、あなた方の責任です。いつも申しあげているとおり、知識を手にした者は、それをいかに実践に生かすかについての責任をとらされます。霊的真理の存在を知った以上は、つまり霊力というものが働いていることを知ったら、もはや今日や明日のことで不安を抱くようであってはなりません。
あなたの霊が危害を被ることはありません。あなたが手にした真理、あなたに啓示された真理に忠実に生きていれば、いかなる試練の業火に遭っても、やけどを負うことはありません。地上生活で生じるいかなる災難によっても、霊的に傷ついたり打ちひしがれたりすることはありません。
条件さえ整えば、霊力がどれほどのことを生み出すことができるかを示すものなら、日常生活のなかにいくらでも見出すことができます。
残念ながら、こうした霊的真理を手にした人は少数であり、多数ではありません。
大半の人間は物的財産こそ、武力こそ、支配力こそ、傍若無人な生き方こそ、奴隷を使役することこそ、力があることの証拠だと思い込んでいます。
しかし、大霊の子は、生まれながらにして、身体・精神・霊的に自由でなければならないのです。こうした真理が徐々に地上に広がり、すみずみまで浸透していくにつれて、地球人はより大きな自由のなかで生き、日々の生活に光沢も増すことでしょう。神性を帯びた進化の力がゆっくりと、そして少しずつ顕現していきます。妨害することはできます。遅らせることもできます。しかし、そのために大霊が、その意志を変更することは絶対にありません。
もしも人間の力が、大霊の意志を凌駕することがあるとしたら、地球はとっくの昔に破滅していたことでしょう。霊は物質に勝ります。大霊が宇宙を絶対的に支配しているのです。その大霊の真理を手にしたあなた方に、元気を出しなさい、真っ直ぐに前を向いて歩きなさい、地上にも死後の世界にも、おそれるものは何一つありません、と申しあげているのはそのためです。道は必ず開けます』