向き合う角度 - ペンギン文庫
2018.06.15 06:30
「生きていくうえで、かけがえのないこと」同タイトルで 2 人の 作家により、それぞれが選んだ 25 の日常的な動詞をテーマとしたエッセイ集があ る。吉村萬壱さんの文章は感情的で共感が出来ず違和感を覚え、若松英輔さ んの文章は哲学的で違和感を覚えた動詞を見つめ直す。この2冊を同時に読み 進めることにより、普段感じ得ない感覚を受け入れることができる。言葉は向き合 う角度を変えた時、予想もしない見方に遭遇する。
コラム筆者・移動本屋
ペンギン文庫 仙台を拠点に写真や美術、文芸、詩などの新刊書を中心としたラインナップで、 行く先々に合わせて本をセレクトし。 様々な土地で本屋を開く。 土地と土地を紡いで本と本屋の可能性を探す移動式本屋です。