全政府統計の6割で不正発覚・・・
MONEY VOICE
【転載開始】
全政府統計の6割で不正発覚、
いったい日本は何をベースに
政策判断しているのか?
国家統計を見て政治家も市場も
大きく動く。
嘘データで大丈夫か?
■驚きの点検結果
ここのところすっかり話題になら
なくなった国家統計の偽装問題。
5月16日に総務省統計委員会の点検
検証部会が、その点検結果なるもの
を発表しています。
それによりますと、基幹統計を
除く一般統計232のうち、154の
統計で不適切な対応があったこと
が判明。
これまでに見つかった基幹統計の
不適切部分24件を含めて、問題が
あったのは実に288の政府統計の
うちの6割を超える178統計に上る
とのことです。
野球の選手なら4割打者となれば
かなりの効率ですが、政府が開示
している統計の6割が不適切で信用
できないとなると、一体この国は
何を基準にして政策判断している
のか。
甚だ疑問な状況になってきています。
■故意か、間違いか。それが問題
この点検部会というのは総務省の
中におかれたものですから、誤解
を恐れずに失礼な言い方をすれば、
泥棒が自分で盗んだ品目をチェック
してみたような話です。
そもそもこれ自体を信用できる
のかどうかという問題があるわけ
ですが、それにしても、6割が
不適切というのは、政府統計の
かなりの部分が信用ならないもの
であることを改めて確認する内容
となってしまったわけです。
しかしこの泥棒のような部会は、
最終的に「重大な影響は生じない」
と結論づけているのが非常に足元の
状況をつぶさに表しているといえ
そうです。
修正しないし改めないなら、調査
自体の費用がもったいないので
「やめたら?」と言いたいところ
ですが、どうも役人の世界はますます
おかしなことになってきたようです。
■国家統計で為替は日々猛烈に動く
為替市場の視点からいいますと、
NYタイムの米国の様々な国家統計で、
毎日のように為替相場は大きく動い
ている状況です。
そしてそれは、すべて信用できる
国家統計だからこその相場の反応で
あるわけです。
しかし、出てくるもののおよそ6割
は嘘か本当かよくわからないが
「まぁ問題ありませんから」と言わ
れて、「ハイそうですか」と納得
できるでしょうか?
データねつ造や改善でいえば、
お隣の中国は日本をはるかに上回る
ねつ造疑惑の先進国ですが、今や
それをまったく笑えない状況に
陥っていることが、あらためて
確認できました。
■消費増税は予定通りできる?
麻生財務大臣は14日の参議院財政
金融委員会において、世界経済動向
などリスクに対する注意は必要だが、
日本経済のファンダメンタルズは
しっかりしており、消費税率は10月
に予定通り10%に引き上げさせて
いただきたいと語っています。
しかし、いったい何をもってして、
日本のファンダメンタルズはしっかり
していると言い切れるのでしょうか?
だんだん、呆れてものがいえない
状況になってきています。
本当にこの国はこの体たらくな状況
のまま進行して大丈夫なのか。
酷く気になるところです。
■世界はとっくに日本市場を見限っている…
少なくとも我々為替投資を行う個人
投資家は、相当、政府を疑ってかから
ないと思わぬ損失を食らうリスクが
高まっているといえます。
話は大げさだろうと言われる方も
多いかとは思いますが、決してそう
ではありません。
出鱈目統計を平気で開示する政府に、
国際金融市場がまともに評価するわけ
はなく、ここからの国内の金融投資は
相当難しい局面を迎えるであろうこと
は間違いない状況です。
少なくとも、政権と政府に損をさせ
られることだけは、なんとか避けなく
てはなりません。
【転載終了】
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日経に1~3月GDP、年率2.1%増
個人消費は0.1%減との記事があり
ましたが、この辺も眉唾では?と
疑いたくなりますよね。