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京都神社仏閣編 大田神社(2019年05月)

2019.05.21 00:47

場 所:京都市北区上賀茂本山340

拝 観:無休

拝観料:カキツバタ育成協力金300円

拝観時間:9:30~6:30

創建についてはよく分かっていませんが、延喜式神名帳に記載されている古社で、賀茂に於ける最古の社になります。式内社で、現在は賀茂別雷神社(上賀茂神社)の境外摂社(第三摂社)にあたります。祭神は天鈿女命(あめのうずめのみこと)です。

本殿・拝殿とも寛永5年(1628年)の造替で、本殿は一間社流造の檜皮葺になっています。 

参道の脇の「大田ノ沢」では、約2000平方メートルの敷地にカキツバタ約25,000株が自生していて、「大田ノ沢のカキツバタ群落」と呼ばれています。この大田ノ沢は平安時代から名所とされ、文治6年(1190年)には、『千載和歌集』の編者で著名な藤原俊成が、紫一色に染まる様子を一図な恋心に例えて次のような歌を詠んでいます。

  神山(こうやま)や 大田の沢の かきつばた ふかきたのみは 色にみゆらむ

また、尾形光琳の『燕子花(かきつばた)図』のモチーフになったとの言い伝えもあります。

市バス上賀茂神社前のバス停から西に歩いて、大田神社前の交差点を北に上がると10分ほどで鳥居の前に至ります。

鳥居前の石橋の右手前に「大田の沢」の入口があります。


鳥居を潜ると参道があり奥に社殿があります。

参道の途中右手に社務所があります。

拝殿と本殿。

4つの末社があります。本殿に向かって右側に白髭社、祭神は猿田彦命(さるたひこのみこと)です。

白髭社の横にタゴガエルの棲息域であることを示す案内板と手水鉢があります。

本殿に向かって左側に鎮守社と百大夫社があります。祭神は鎮守社が大国主神(おおくにぬしのかみ)と少彦名神(すくなひこなのかみ)、百大夫社が船玉神(ふなたまのかみ)です。

残り一つの福徳社は、鳥居の前の道を隔てた所に離れてあります。祭神は福徳神です。

2019年05月17日撮影