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一号館一○一教室

教員はブラックか

2019.05.21 12:39

先日、芸能人カップルが大麻取締法違反で逮捕されたと、ニュースで話題になっている。そのお相手の女優が出ていた代表的なドラマに、金八先生がある。


私は金八先生が好きで、よくドラマを見ていた。彼のように子どものことだけを考えられていたら…と思うと羨ましく感じるが、現実は彼のようには、いかないのが現実の教員だ。

しかし、現実の保護者は、彼のような教員をイメージしている保護者がよくいる。

私もそのうちの一人だった。


最近巷を賑わせている『働き方改革』。

その波は、教育現場にも押し寄せている。

本当は、子どもたちのことを考えていたい。

子どもたちへの授業の準備だけをしていたい。

なのに、その時間がとれない。

なぜだろう?

なぜ教員なのに、授業の準備がとれないのだろう?

なぜか膨大な事務仕事だけが机上に置かれている。


『月の残業時間は45時間以内におさめること』というお達しが出た。

1ヶ月20日働くと考えると、1日二時間以内の残業時間だけど、ほぼ不可能である。

先日、月の残業時間が100時間を越えた理由で、管理職に減らすように言われた。

しかし、管理職も現場も残業時間をなくすことが難しいと感じている。

それくらい教員は疲弊していて、子どものために働きたいのに、その時間がとれない。


どうしたら、子どもたちのことを考えた仕事ができるのか?


あるベテランの先輩が、『昔は良かった。今は窮屈だよ。昔は人情味があったよね。』と話していた。

一昔前までも残業時間は多くても、窮屈な仕事ではなかったようだ。

なぜ今は窮屈なのだろう。


そんな私の5月の残業時間は、100時間近くになった。

でも教材準備はまだまだだ。


サラリーマン教員がいいのか、金八先生のような教員がいいのか。

まだ答えは見つかっていない。