<現代陰謀説> 秋篠宮殿下・妃殿下への不信感を醸成してできた「女性天皇論」と天皇家滅亡の陰謀
<現代陰謀説> 秋篠宮殿下・妃殿下への不信感を醸成してできた「女性天皇論」と天皇家滅亡の陰謀
陰謀論の中で最も危険で最も大きなものが「国を亡ぼす」というものである。
問題はその国の滅ぼし方だ。「国家」というのは、外から攻めただけではなかなか壊れない。あまり毒にならない例を挙げれば、難攻不落といわれた小田原城も、豊臣秀吉の10万の軍に囲まれながら何年も孤立無援のまま残った。長きにわたる小田原評定から、そこに嫌気がさして、死後には重臣松田憲秀などの裏切りによって、小田原城が落ちた。また大阪城であっても、徳川家康・将軍秀忠が直接率いる30万の大軍をもってしても大阪城をすべて滅ぼすことはできなかった。大砲を撃ち、淀君の恐怖心をあおり、内部のトップに「和解」という名の「裏切り」を行わせることによって、堀を埋め、半年後に夏の陣で滅ぼしたのである。
あまり適切ではない例を挙げれば、世界中を敵に回して戦い、日本本土に空襲があり多くの一般人を失い、そして原子力爆弾など非人道的な兵器の実験台にまでされながら、それでも日本という国家は滅んでいない。つまり世界を敵に戦っても実は国家というのはなかなか滅ぼすことはできないということになるのである。
もちろん、それ以前に「国家を戦争に巻き込む」とか「敵対していない二つの国家を互いに戦争させる」などということは陰謀の中の一つとして様々なところで見ることができる。戦史ゲームの中でも「二虎競食の計」などといって、国家を戦争に引きずり込むような陰謀が書かれていることが少なくない。しかし、その内容であっても、外からの攻撃で国家が亡びることは少ない。実際にISなどの国家の帝をなしていないテロ集団であっても、なかなか滅びないということになるのである。
では国家を滅ぼすためにはどうしたらよいのであろうか。
「愛子天皇」支持80%に見る秋篠宮家への国民の風当たり
新天皇即位の折も折、共同通信が公表した世論調査の数字である。皇室に詳しいジャーナリストによれば、
「4月半ばには朝日新聞も同様の調査を行い、容認は76%に上りました。仮に皇室典範が改正され、女性天皇も認められるとすれば、その筆頭候補は天皇陛下の長子である愛子さまですから、『愛子天皇』の実現を国民の8割が支持しているということになります」
ここ20年ほど、この種の世論調査を行うと、女性天皇への賛成は概ね7割超に高止まりしている。
「『男女同権』意識の浸透に加え、現在の皇族において、年若の男性は悠仁さま唯1人。その先に男性皇族が誕生する保証はありません。現行の『皇位継承者は男系男子に限る』という制度を維持する限り、皇室の存続は危うくなる――という“論”が幅広く浸透してきたゆえと思われます」(同)
近代的な概念とは必ずしも相容れない皇室制度を「男女平等」なる思想で切ることの是非はともかく、こうした世論の傾向は更に強まりそう――と言うのは、さる宮内庁関係者だ。
「秋篠宮家への国民の風当たりが強いのです。いわゆる『小室問題』について、“公”より“私”を優先させるかのような眞子さまのお振舞いと、それを後押しされる佳子さま。これに対して、父である秋篠宮殿下はなすすべがない、といった状況です。そもそもご自身も兄宮に“なるべく早く皇位を譲ってほしい”と急かしていると取られかねない発言をされていたことが先月、報じられたばかり」
他方の新天皇家は、
「長年の懸案だった皇后陛下のご体調が回復基調にあることに加え、愛子さまも高校3年生に成長され、ご欠席もめっきりと減ってきています」(同)
こうした両家の現状への国民のまなざしが、皇室制度を巡る議論に影響を与えかねないと見るのである。
これに対し、
「ムードに流されて、皇室制度の本質を見誤るなど言語道断」
と警鐘を鳴らすのは、皇室制度に詳しい国士舘大学の百地章・特任教授。
「“愛子さまを天皇に”という議論は、必ず“その次の天皇は愛子さまのお子さまに”という議論に繋がります。すると次の次の御代には、『女系天皇』が誕生することになる。2千年以上の伝統を持ち、126代に亘って継承されてきたわが国の『男系天皇』の歴史を閉ざしてしまうことになるのです。女性天皇に賛成という人のうちどれくらいが、こうした歴史や理論を理解して答えているのか。はなはだ疑問に思います」
また、先の宮内庁関係者も言うのだ。
「紀子さまは自らが産み育てた悠仁さまから皇統が続いていくことを自負してこられました。仮にも『愛子天皇』ということになれば、それが覆されてしまう。『女性天皇』に好意的な世論調査を見ること自体、心穏やかではないはずですし、その数字が高まれば高まるだけ、雅子皇后陛下へ向ける視線も複雑なものになっていくのではないでしょうか」
祝賀ムードを一枚捲れば、新聞やテレビが報じない「裏物語」が垣間見える……。ロイヤルファミリーに「令(よ)」く「和(なご)」やかなる日々が訪れるのはもう少し先のことになるのか。
「週刊新潮」2019年5月16日号 掲載
2019年05月20日 05時58分 デイリー新潮
https://news.nifty.com/article/domestic/society/12280-279574/
国家を滅ぼすという陰謀の多くは「内部分裂」それも「王族」または「君主と実力のある家老」などの分裂によって「お家騒動」を起こすことが最も簡単でなおかつ一般的なやり方といって過言ではない。
基本的に歴史を見ていて「お家騒動」でつぶれた国家や大名家、封建領主は少なくない。ヨーロッパの場合は「お家騒動」なのか、あるいは初めから領内にほかの家の人間がいたのかということはなかなか難しいところがあるのだが、日本の場合、例えば、室町幕府の足利将軍家などは、まさに「お家騒動」のメッカといっても過言ではない。そもそも足利尊氏の番頭である高師直と、足利尊氏の弟足利直義の戦いである「観応の擾乱」、次に南北朝、嘉吉の乱では、家老である赤松満祐と六代将軍の足利義教、そして極めつけは足利義政の奥方である日野富子が介入した世継ぎ争いによる応仁の乱である。
その前の鎌倉幕府であっても、三代将軍源実朝と弟公暁の間において暗殺があり、その双方が誅殺されてしまったことによって、北条得宗家に完全に幕府権力を乗っ取られてしまう。このように考えた場合、「内部分裂」特に「王族・大名・領主」による内部分裂は完全にその国を亡ぼすことになる。はっきり言って、南北朝のように対立したにもかかわらず国が滅びなかったのに、日本が稀有な例ということが言えるのである。
さて、その意味において現在はどのようなものであろうか。
実は、「平穏無事」な継承が行われているときは、基本的にはお家騒動は起きない。お家騒動が起きるのは、一般論として上に立つ者と下の者との間で力が拮抗していて、なおかつ、その双方に派閥ができ、そして、その派閥の人間が味方を増やすために無駄に煽るということ、そしてそのことから国家の「統一性」や「団結性」を失った場合ということが言える。そのことによって、権力や権威の分散化が図られ、国家の求心力が失われると、その分割が決定的になるということになる。
さて、現在残念ながら天皇と秋篠宮に関して、権力ということに関しては全く関係はない。そもそも皇室に政治的権力は存在しないからである。しかし、悠仁殿下の存在から後継者という意味では、「力が拮抗している」ということになるのではないか。このような見方をするのは、あまり敬意を持った書き方ではないことは間違いがないが、しかし、陰謀である場合はそのような解釈をしなければならない。
そのような場合、「今上陛下や、今上皇后陛下を低く報道し、皇嗣秋篠宮家を必要以上に持ち上げる」報道をしているのが、朝日新聞と毎日新聞であるというところがなかなか悩ましい。まあ、その二つの新聞がどのようなスタンスであるかなどは、なかなか面白い。そういえば、週刊誌報道ではあるが、朝日新聞の前の主筆である若宮啓文氏は、中国共産党の信奉者で随分と借りがあったというような報道があった。
そのように考えれば、「今上陛下と皇嗣を対立させて国家を失わせる」というような「大それた陰謀」を考えそうなところが国民をあおりその陰謀を実行している。そして、その新聞社の後ろにどこかの国がいるのではないかという疑いが出てくるのではないか。