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悪夢の民主党政権と罵ったら、実は安倍政権のほうが悪夢だと・・・

2019.05.22 00:08

 MONEY VOICE 


 【転載開始】


 悪夢の民主党政権と罵ったら、 

実は安倍政権のほうが悪夢だと 

判明した18年GDP結果 

 

政府の言う「戦後最大の景気拡大」でも、 

GDPはたったの0.6%増


 ■GDPプラス成長に忖度が見える・・・ 

 

 注目の1~3月GDPの速報値が発表 

 されました。


 内閣府が5月20日に発表した1~3月期 

のGDP速報値は、物価変動の影響を除く 

実質で前期比0.5%増、年率換算では 

2.1%増となり、2四半期連続のプラス 

成長を示現しています。  


 民間予測の中央値は前期比0.1%減で、 

年率では0.3%減ではないかとされて 

いたわけですから、予想外にいい数字 

となったわけです。 


 しかし毎回お伝えしているように、 

日本が世界に誇る国家統計疑惑の殿堂・ 

内閣府の発表ですから、10月の消費 

増税完全実施に向けて忖度した数字 

でしたと言われても「ああ、そうですか」 

と納得するぐらいのもので、特段数字が 

改ざんされていても、もはや驚くべき 

状況ではないといえます。  


 ただ、個人消費はマイナスですし、 

輸出も輸入も減少した中で、とくに輸入 

が大きく減ったことが見かけ上のGDP 

の成長率を支える形となっており、 

またなんともインチキくさい仕上がり 

になっていることは確かです。 


 恐らく今後、確報値・確々報値がこの 

先でてくると、 

「本当はマイナスでしたごめんなさい」 

という、とんでもない修正が入る可能性 

は十分にありそうな状況です。 


 しかし、恐らくこの数字をもって、 

消費税の増税は無理やり実施の運びと 

なるのでありましょう。 


 しかし、この嘘か本当か判らないGDP 

の数字を細かく眺めてみますと、 

安倍首相が口にする話とGDPの成果実態に、

かなりの齟齬が発生していること 見えてきます。


 ■アベノミクスの成果はあったのか?  


 過去12年間の国内実質GDPの推移を 

見てみましょう。 

今回の四半期速報値とともに発表された 

2018年の実質GDPを加えると、 

次のようになります。 


2007年: 1.65%(福田内閣)

 2008年:-1.09%(麻生内閣)

 2009年:-5.42%(リーマン危機後: 

         民主党政権)

 2010年: 4.19%(金融危機後の 

         リバウンド)

 2011年:-0.12%(東日本大震災)

 2012年: 1.50%(野田内閣 → 安倍内閣)

 2013年: 2.00%(アベノミクス開始)

 2014年: 0.34%(消費税増税)

 2015年: 1.11% 2016年: 1.03%

 2017年: 1.51%

 2018年: 0.6%(戦後最大の景気拡大) 


 上記推移を見ると、2013年の 

アベノミクス開始時に実質GDPが大きく 

伸びています。 

しかし、政権が交代していきなり実質GDP 

が高い伸びを示すなどということはありえ 

ないわけで、実は2011年の東日本大震災の 

おかげて復興事業の莫大な公共投資が増え 

たことが実質GDPの増加に寄与したわけです。  


 厳密にいえば、この投資のために国債が 

発行され、裏で日銀が粛々と買っていただけ

です。

流行りのMMT理論(現代金融理論)的に 

言えば、十分に成長なのかも知れません。 

しかし、別に安倍内閣でなくても復興投資 

は行われていたはずで、たいした成果で 

ないことはあきらかです。 


  端的に言えば、アベノミクスの政策とは 

なんら関係はありません。


 ■戦後最大の拡大で実質GDPの伸びは 

 0.6%ぽっきり  


 一方、内閣府が御用学者だけ集めて行う 

景気判定会議では、アベノミクススタート 

以来の景気が戦後のいざなぎ景気を超え、 

さらにいざなみ景気まで超えて拡大期間が 

延長したと判定しています。 


 ですが、蓋を開いてみれば2018年の 

実質GDPの伸びは0.6%ぽっきり。 

生活実感に近い名目GDPでも0.5%増に 

過ぎないことが判明したわけです。  


 この数字とて嘘か本当かわかりませんが、 

すでに弄りに弄ってもこの程度の数字しか 

でないのに、戦後最大の景気拡大であった 

わけです。 


  どちらも内閣府が発表しているデータです 

が、いったいどう説明されるのでしょうか。 


 民主党政権より、足元の安倍政権のほうが

悪夢に近い ここのところ安倍首相は

「悪夢の民主党政権」という言葉をしきりに

つかって、過去の民主党政権時代の成果を悉く

揶揄する発言を連発しています。  


 盟友のトランプ大統領も対立する政党と中心 

人物にはめちゃくちゃな暴言を吐くわけです 

から、政治家が敵対する勢力を揶揄するのは 

世界標準で、それほど驚くべきものではない 

のでしょう。 


 ただ、実質GDPという経済評価の根本的な 

数字を追いかけてみますと、民主党政権時代 

が悪夢とばかりは言えないものがあり、 

ややもすれば2012年からの安倍政権のほうが 

さらに悪夢になりかかっていることがわかり 

ます。  


 安倍政権は、ほかの政権を迂闊に揶揄する 

とブーメランになって自分の頭の後ろに直撃 

することをよく考えて発言するべき状況です。


 ■無理やり株価を上げても、個人消費と 

 所得は伸びない  


 時の政権というのは、対外的な政治状況や 

自然災害などの影響を受け、どれだけ適切な 

経済政策をしていても、それが短期間に端的 

にGDPなどの数字に表れるのは極めて難しい 

わけです。 


  それが長期政権ともなれば、それを一定の 

成果として示現させることも可能になるもの 

です。

 この6年のアベノミクスとやらの成果を見ま 

すと、日銀が財務省とグルになって国債を莫大 

な金額で買い支え、金利を下げたままETF買い 

で株価を大きく押し上げて円安を示現させた 

ことは、確かに数値的にも大きな成果になり 

ました。  


 しかし当然、GDPには株価の上昇などは 

反映されませんから、個人消費とそれを 

支える実質所得の伸びがまったくなく、 

結果的にマイナスに陥っています。  


 個人消費と所得が伸びていないことは、 

国民の景気回復感をまったく醸成させること 

ができないまま今日に至っていることでも 

よくわかります。


 ■秋の消費増税は強行される? 


 恐らく安倍政権は、このまま強引に秋の 

消費増税と貫徹するつもりなのでしょう。  


 このままでは増税の前倒し需要さえ見通せ 

ない状況です。 

為替相場を読むには、とくに景気を先取り 

して動くここからの株価の動向を注視する 

必要が出てきているようです。


 【転載終了】

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 相変わらずな人です。


 自分たちの失政を誤魔化すために、 

民主党の政策を悪夢だと貶める人間 

のおぞましさですよね。 


 どう見ても、国のトップに相応しい 

人物とは思えないのですが。