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日米首脳会談「共同声明」見送りの“真相”・・・

2019.05.22 02:25

 日刊ゲンダイDIGITAL 


 【転載開始】


 ■令和初の国賓も・・・ 

 日米首脳会談「共同声明」見送りの“真相” 

 公開日:2019/05/22 


 今週末の25日に“令和初”の国賓と 

して来日する米国のトランプ大統領。 

安倍首相と27日に首脳会談を行うが、 

会談後の共同声明発表は見送る方向 

だと報じられている。 


 「国賓として来るのに、事前に共同 

声明を出さないことを決めて首脳会談 

をやるなんて、異常事態です。合意に 

至らないことが前提なら、何のための 

首脳会談なのか。単なるパフォーマン

じゃないですか。来日するトランプ 

大統領は天皇陛下と会見、宮中晩さん 会、

ゴルフに大相撲と予定がぎっしりですが、

これでは観光旅行のような ものです。

首脳同士の外交というより、お大尽旅行

のワガママ大富豪とツアー コンダクター

の関係に見えます」 

(元外交官の天木直人氏) 


 共同声明を出さないのは、日米貿易 

交渉で合意の見通しが立っていない 

ためと解説されているが、 

「出したくても出せない」のが実態だ。 


 日米間では、自動車と農産品、 

デジタル貿易の3分野で早期の合意を 

目指すことが確認されているが、 

4月末の日米首脳会談で、トランプは 

「5月末の訪日までに合意を得たい」 

と記者団に明言した。 

特に自動車分野では、対米輸出を減ら 

すよう相当なプレッシャーをかけられ 

ている。 

日本の自動車業界が壊滅的危機に陥り 

かねない過酷な条件をのまされる可能性 

が高いのだ。


 ■選挙前に公表できない“密約”か 

 そんな合意内容を公表したら、参院選 

を戦えない。 

だから、せめて選挙が終わるまでは 

黙っていることにして共同声明を見送る。 

一種の密約である。 


 「トランプの言いなりの安倍首相には、 

抵抗する術も交渉能力もない。25%の 

関税が嫌なら、自動車輸出の数量規制を 

受け入れるしかないのが実情です。 

トランプ訪日に先立ち、ライトハイザー 

米通商代表部代表が24日に乗り込ん 

できて、茂木経済再生相と会談しますが、 

そこで具体的な数値などが話し合われる 

でしょう。ただ、日本側が選挙後まで 

公表しない密約にしようとしても、再選 

を目指すトランプが帰国後に手柄として 

話してしまうかもしれない。日本がのま 

される条件次第で、衆院の解散圧力は 

高まります。公表前にダブル選挙にして 

しまわないと、次の衆院選が苦しくなる 

可能性があるからです」 

(経済評論家・斎藤満氏)  


 安倍官邸は、トランプとのゴルフや 

大相撲観戦で日米の強固な結びつきを 

アピールし、外交成果にするつもりだが、 

こんな目くらましにだまされてはいけ 

ない。 

華やかな外交ショーの裏で、何を差し 

出しているか分かったもんじゃないのだ。

 

【転載終了】 

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 トヨタ自動車豊田社長が 

「5%に引き上げたさい、国内需要が 

101万台ほど減り、二度とそれ以前 

のレベルに戻っていない。もし10% 

にすると、30万台の需要減、経済 

マイナス2兆円、9万人の雇用が奪わ 

れる」と言ってるようです。 


 日本政府が米国の輸出規制を受け 

入れた場合、消費税率10%と併せて 

自動車業界は壊滅的な打撃を受ける 

でしょう。 


 東京五輪どころではないですね。 


 このような事情から見ても、 

増税見送りは濃厚なのでは?